感想 『モーツァルト!』2014年帝劇公演DVD井上芳雄ver.
どうもお久しぶりです。油断するとすぐ放置してしまう駒子です。
絶賛、ミュージカル『エリザベート』にドはまり中の私です。CDやらも収集を始めてしまいまして、お金が飛ぶ。いつか本場でエリザベートを観る!という夢が最近追加されました。
さて、そんな私、同じくウィーンミュージカル、また作詞&作曲も同じコンビというミュージカル『モーツァルト!』の公演DVDを観ました。
実はエリザベートに手を出す前、モーツァルト!にも興味があったので、まずどちらから観ようか悩んでいたんです。楽曲などを聴き、また題材からも、私は絶対エリザベートの方がハマるに違いない!という謎の確信を持ち、エリザベートDVDを先に購入したわけです。
そして満を持して(?)、モーツァルト!の鑑賞。
結果。
謎の確信は間違っていなかった。
『モーツァルト!』はまあ面白かったですが、そんなに好みじゃなかったです。
というわけで、以下簡単に感想ですが、『モーツァルト!』を熱烈愛している方は読まないほうが良いかも。(そんなディスってるわけではないですが)
井上芳雄Verです。
(エリザベートみたいにウィーン版のDVDがあれば!観たかった!)
作品感想
私はモーツァルトと相性が悪いのかもしれない。
過去、かの有名な映画『アマデウス』を観た時も、全然趣味じゃなかった。モーツァルト好きになれなかったし。
このミュージカルのモーツァルトは、変人というよりは、「いつまでも子ども」な人ですね。いつまでたっても大人になりきれない。良く言えば純粋と言えないこともないかもしれない。
この作品は登場人物が多いせいか、なんとなくとっちらかった印象を受けました。まあモーツァルトの人生を追うのだからそんなもんかもしれませんが。
個人的には父との関係が興味深かったので、そこに焦点を当ててくれてたら私好みだったかも、という勝手な感想。
しかし、あの子役。アマデ。才能の擬人化、象徴でしょうか。あの表現は面白いなあと思いました。しかも子どもの姿っていうのがまた。
モーツァルト本人と息ぴったりの時と、分離している時。モーツァルトの不安定さが感じられて良い演出でした。
たまに怖かった、アマデ。才能に振り回されているようで、才能のせいで幸せにはなれないようで、でもその才能がないとモーツァルトはモーツァルトではありえないわけで。
やっぱり可哀想な話だった。
楽曲
私個人としてはあまりインパクトを感じなかった。
同じ作詞&作曲コンビとしてどうしても比べてしまうのですが、『エリザベート』の方がパンチが聴いていた。ただ単に好みの問題かもしれませんが。
とは言え印象深いものも。
『僕こそ音楽』『星から降る金』『私ほどお前を愛するものはいない』『影を逃れて』『ダンスはやめられない』あたりは好きです。
キャスト
ヴォルフガング:井上芳雄
ほぼ井上さん目当てでしたが、もう素晴らしかったですね!茶目っ気があるというか、子供っぽくてかわいい。
何より歌!美声ですし、表現力が良いです。
動きも良い。
コンスタンツェ:ソニン
セリフ回しはあまり好きではないけれど、歌は迫力があってとても印象に残ってます。
ヴァヴァルトシュテッテン男爵夫人:香寿たつき
あまりの美声にビビりました。上手すぎる。
キャラクターとしてはいまいちつかめず、「何なのこの人」と思って見ていましたが。いろいろ唐突。
しかし本当に素晴らしい歌声。
アマデ:日浦美菜子
めっちゃ浅田真央ちゃんに似てる・・・とかしょーもないことを思っていました(笑)
一言も発しない、でも出ずっぱりで、この子の存在にはずっとドキドキして見ていました。どんな表情をするのか、どんな態度を取るのか。アマデ怖い。なかなか良かったです。
コロレド大司教:山口祐一郎
逆に、個人的に一番いまいちだった。山口さんの歌声を聴くのは初めてではないはずなんですが、こんな声だったか。確かに歌は上手いんですが、どうも歌い方が一本調子でイライラする。(日本を代表するミュージカルスターにこんなことを言っていいのか)
要は演技がいまいちなのかな、と思ったのですが、この役はこんな感じでいいのでしょうか。むしろ一周回って上手いのだろうかとかいう考えになってきたから、もうわけわからん。
ナンネール:花總まり
とにかくかわいい。可憐。歌声もかわいい。でもちょっと強くもあって、なかなか好印象。
シネカーダー:吉野圭吾
吉野さん自身は歌も上手く芸達者で良かった。しかしこのキャラの登場は唐突で軽く混乱。
『エリザベート』がドンピシャだったので期待していたのですが、残念ながらそこまでの感動はなし。
とは言えつまらなかったわけではないです。面白かったですよ、普通に。
でもこれを観に遥か彼方ウィーンまで行こうとは思わないかなあって感じ。今大好きなマーク・ザイベルトさん出演中ですが。
日本でまた上演するでしょうが、それも行くかどうか・・・って感じですね。
簡単感想でした。
後日観たウィーン版感想
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