すきなくらし

映画、ドラマ、小説、舞台等の感想記録と、たまに雑記

私は幽霊を見たくない ー藤野可織『私は幽霊を見ない』を読んだ

藤野可織『私は幽霊を見ない』を読んだ。とても面白かった。

藤野さんは面白い。怖がりなくせに幽霊を見たがっている。妙に肝が据わっている。

文章も面白く、イギリス人幽霊や四谷怪談のくだりではかなりニヤニヤしてしまった。せっかく出てきたのに、言いたいことが伝わらないイギリス人幽霊の哀れなこと。四谷怪談のねずみの突っ込みどころ。ねずみだから格好がつくが、他の干支だったらどうするのだ。ちなみに私も申年なので、本文の藤野さんのツッコミと全く同じことを思った。

読んで数日経った今でも、まだ思い出してニヤニヤできる。

私も怖がりだが、藤野さんとはちがう。私は怖がりだから、幽霊は見たくない。だって怖い。私はホラー映画やホラー小説を好むし、それらをあまり怖いと思うこともないけど、それはフィクションだと分かっているからだ。現実だと、子どもでも笑うようなハリボテのお化け屋敷でも、周りが引くくらいビビっている。良い大人だが、怖いものは怖い。この場合は偽物か本物かはあまり重要じゃないんだと思う。雰囲気でビビっているようなものだ。
それが本物の幽霊なんて、冗談じゃない。心霊スポットにも絶対に行きたくない。面白半分に行ってみて、万が一本当に出くわしたらどうする。きっと腰を抜かす。そして私一人置いてけぼりにされる。更に呪われでもしたらたまったもんじゃない。好き好んで心霊スポットに行く人の気が知れない。だいたい不謹慎ではないか。行って酷い目に遭っても、それは自業自得だろう。私は酷い目には会いたくないので、行かない。

私は幽霊を見ない。
霊感もゼロだと思う。知らずに心霊スポットに行ったことがあるが、何も感じなかった。
そこは有名なビックカメラなんば店。あの千日デパート火災の跡地にある。いまだに多くの心霊話が飛び交っている。しかし全く、何も感じなかった。あとから知っても、あそこが?と疑心暗鬼に思ったくらいだ。

藤野さんの本を読んで、世の中にはこんなに心霊体験、もしくは「説明のつかない不可思議な体験」をしている人が大勢いるのかと驚いた。私の周囲には全くいない。いや、聞いていないだけで、もしかしたらみんな何かしら体験しているのかもしれない。試しに聞いて回ってみたら、面白い話が聞けるだろうか。
自身に関しては、注意力というか「不思議なことを不思議だと思う力」が欠けているのではないか?と思わなくもない。あれ?と軽く疑問に思いつつ、流しているのではないか。流してしまったら、それはただ忘れ去られるだけだ。

とは言えそんな私にも、とてもとても幼い頃には、不思議体験があったらしい。親の話だ。
一つは、ある神社(だか寺だか、判然としない)には絶対に入りたがらなかったこと。親が連れて入ろうとするとギャン泣きした。親曰く、何か良からぬものが見えていた(感じていた)んだろう、とのことだが、それはどうだろう。私自身の記憶がないので、真相は闇の中だ。ただ雰囲気が怖かっただけかもしれない。それもある意味霊感というか、第六感的なものと言えなくもないが。
そしてもう一つ、これは私自身記憶がある。私は幼い頃おじいちゃん子で、本当に祖父のことが好きだった。その祖父が亡くなったあとしばらく、よく「あそこにおじいちゃんがいた」とか「今おじいちゃんに呼ばれた」とか言っていた。おじいちゃんを探し求めていた。当時の私は見えた、聞こえたと思っていたが、それも今となると勘違いというか、願望が作り出した幻だったんじゃないか…とも思う。疑っても仕方ないので、死んでもおじいちゃんがそばにいてくれる、と思う方が夢があるかもしれない。尚根拠はなくこれもただの願望だが、私は自分の守護霊はそのおじいちゃんだろうと勝手に思っている。

私は幽霊を見たくないが、幽霊の存在は信じたいと思う。幽霊は恐ろしさと共に夢がある。

だから私はホラー映画やホラー小説が好きだ。ホラーのくくりではない、幽霊が出てくる温かい物語も好きだ。もっと読みたい。


私が死ぬときは思い残すことなく死にたいけど、死んだあと自我が全て消え去る前に、私も幽霊になって出てみたい。

 
 

『リトル・ダンサー』を観る

何回目かもはやわからない。
リトル・ダンサー』を観ました。
今回観たのは先月NHK BSプレミアムで放送していたものです。



ネタバレありの、とりとめのない語り。





感想

何度観ても色褪せない、どころかより色濃くなってくる、改めて言う必要のないほどの名作。

全編を纏うのは、言葉にされない深い「愛」と、悲しみ、切なさ。
ハッピーエンドの割に明るい印象がない作品で、でもそこがまたたまらなく好き。


急に見つけた「好きなこと」。そして見出された才能。
この映画のタグラインは下記。

Inside every one of us is a special talent waiting to come out. The trick is finding it.

ビリーの才能は見つけられた。
「男がバレエなんて」と言われながらも、好きなことを続け、そして続けることを認められる。


ビリーに輝かしい未来が開ける一方で、大人たちは取り残される。
ウィルキンソン先生。いきなり現れて、一気に自分のもとで成長し、あっという間に自分を追い越し去っていった才能。
ジャッキーとトニー。「俺たちは終わりだ」と息子に告げるしかない父親。突きつけられた息子。
ビリーが去って、彼らはそれぞれ今までの生活に戻る。この田舎で、変わらずに。
その悲しさと諦め、やるせなさが非常に胸に迫ってきた。私ももう大人になったから。




この映画は、あまりにも深い愛で溢れている。
「愛してる」とは誰も言わないけれども。


ジャッキーは息子の才能と情熱を知り、息子のために動き出す。自分を押さえつけて、ビリーのことを第一に考える。息子をここに留めておくことはもうできないと。
妻の遺品を質に入れる。
面接で、「ビリーを支えることができますか?」と聞かれたときの、何を当然のことを言ってるんだ?と言わんばかりの顔。
合格を知ったときの弾ける喜び。
旅立ちの前の、墓場でビリーと過ごす時間。
別れのハグ。
成長したビリーの舞台を観るあの涙。

小ネタだけど、初めてウィルキンソン先生の家を訪ねたビリーとジャッキー、それぞれが同じところで同じように犬にびっくりしてるのを見て、ささやかだけど親子を感じさせる演出だな、と愛おしくなった。これ初めて気がついた。


トニーは弟に対してぶっきらぼうだ。男の子兄弟はこんなもんなのか。
バレエにも強く反対する。
でも何かというと口をつく「まだビリーは11歳だ。ほんの子供だ」には、弟のことをとても心配している心情がうかがえる。
ハイライトはやはり別れのシーン。おそらく聞こえないことを承知で言う、"I miss you."の言葉。
兄がなんと言ったか知りたくて、バスの中で叫ぶビリー。


強い強いハグをして、「もう行け」と言うようにビリーを押し出すおばあちゃん。

呼び止めたものの、何も言うことができないマイケルにキスをするビリー。


一瞬で自分の元を去った教え子。
ビリーにはひどいことも言われたけど、輝かしい時間だった。
ビリーが去ったあと、ひとりホール内に佇むウィルキンソン先生の姿が胸を打つ。




ダラスにいる間、注目されていたのは「男」がバレエなんて、という部分だった。
が、オーディションに来てみれば、目立つのは「男」だからではなく、いわゆる階級の差だった。
学校の先生生徒はもちろん、オーディションに来ている他の子どもたちも、皆裕福そうだ。
ビリーと父親は、言ってみれば異質な存在。
オーディションで披露する踊りもそうだろう。
このダンスに審査員がどんな評価をつけたかはわからないが 、他の子を殴ったりした時点で、あの上品な学校ではもう不合格になっていてもおかしくない。
それを合格に導いたのは、面接最後のあの名台詞だ。

I forget everything… and sort of disappear. Like I feel a change in me whole body. Like there’s a fire in me body. I’m just there. Flying… like a bird. Like electricity.

あまりにも純真な、眩しいほどの、踊ることに対しての思い。それに感銘を受け、きっと未来への希望を託して、学校はビリーを受け入れることにした。




今まで私が観ていたこの作品は、挿入歌に字幕がなかったように思う。
私は英語が出来る人間ではないので、この歌はこんな歌詞だったのか、というのが今回多かった。
当たり前だが、場面場面にあまりにもマッチした選曲。
Blu-rayも持ってるけど、この録画も保存しておこうと思う。





輝かしく、愛し愛された少年と。
もう残りの人生、今までのように生きていくしかないと諦める大人たち。
時代の鬱屈。
淡々と描かれる中、根底に流れる愛情が深く胸を締め付ける作品。






ビリー・エリオットジェイミー・ベル

私がジェイミー・ベルが大好きだ。
この映画も大好きだ。
でも私の中で、ジェイミーは20前後からいきなり、猛烈に演技力が増したイメージがあった。
けど、これがどうだ。
ビリーを演じるジェイミーって、こんなにも上手かったのか。


ジェイミーとビリーが似ているかはわからない。多分似ていないと思う。
でもこのジェイミーとビリーというふたりの少年の融合具合がすごい。
この役はジェイミー・ベル以外にあり得ない、と思わされた。
ジェイミー自身の演技力もだけど、監督の手腕がすごいんだと思う。子役の魅力をあますことなく引き出す。(『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のトーマス・ホーンも素晴らしかった…)


子どもらしさと達観した大人っぽさ。優しさと残酷さ。上品さと荒っぽさ。愛らしさと厳しさ。無垢さ、気の強さ、やり場のない悲しみと怒り、家族への愛、友情、そして「踊り」への思い。
あらゆる要素、相反する要素さえも全て内包したジェイミーの素晴らしさと言ったら。


この作品はミュージカル化していて、今となってはあらゆる子が「ビリー・エリオット」を演じている。素晴らしい才能を持った子がたくさんいる。
そんなミュージカルのキャスト達と比べると、ジェイミーはダンスはいまいちかもしれない。
実際ミュージカルの子たちってとてもハイレベル。初代ビリーのリアム・ムーアは実際バレエダンサーになるし。有名どころだと、スパイダーマントム・ホランドもビリーを演じている。彼のずば抜けた運動神経はまた有名だし。私が観たのは映像化しているエリオット・ハンナ。すんごい。日本版も一回観たけどこっちも凄い。
でも「映画のビリー・エリオット」は彼だけだし、私にとってのビリー・エリオットも、いつまでもジェイミー・ベルなんだ。
ビリーはジェイミーであり、ジェイミーはビリー。切り離せない。
監督がジェイミーを引き出してくれたからこそ、ジェイミーだったからこそ、この作品はこんなに素晴らしくなった。
今まで、ここまでのことを思ったことはなかった。でも今回そう思った。


知ってる人は知っているだろう、ジェイミーはフレッド・アステアを演じることが決まっている。
この映画にもアステアが出てきて、ジェイミーはタップダンスを披露し…私は未来の映画への期待にはち切れんばかりだ。






いつもなんて書いて終わったらいいのかわからない…。
とりあえずこの色褪せない名作、未見の方はぜひ。




リトル・ダンサー』を観てから『ロケットマン』を観ると、感動も倍増だよ。

komakurashi.hatenablog.com

韓国ミュージカル『ファンレター』感想~人間の矛盾と愛

先日ちらっとこちらの記事でお話した、韓国ミュージカル『ファンレター』の映像。

komakurashi.hatenablog.com

 

ど根性で字幕を付け終わったので、先日満を持して鑑賞しました。
絶対好きだと思ってたけど、もうめちゃめちゃ良かったです。

2019-2020年公演のこの映像は、4パターンのキャストが収録されていましたが、私が観賞したのはイ・ギュヒョンverです。

 

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あらすじ

https://namu.wiki/w/%ED%8C%AC%EB%A0%88%ED%84%B0(%EB%AE%A4%EC%A7%80%EC%BB%AC)?from=%EB%AE%A4%EC%A7%80%EC%BB%AC%20%ED%8C%AC%EB%A0%88%ED%84%B0

"안녕. 나의 빛, 나의 악몽"
1930년대 경성. 경성에서 잘 나가는 사업가인 '세훈'은 카페에서 쉬던 중 놀라운 이야기를 듣는다. '히카루'라는 죽은 여류작가의 소설이 출간된다는 사실이다. 게다가 알려지지 않았던 그녀의 진짜 정체까지 밝혀진다고 한다.
'세훈'은 구치소에 갇혀있는, 문인들의 모임 '칠인회' 멤버이자 소설가인 '이윤'을 찾아가 그 출간을 중지해달라고 부탁한다. '이윤'은 정확한 이유를 밝히지 않으면 그럴 수 없다고 말하며, '히카루'의 애인이었던 소설가, '김해진'이 그녀에게 남긴 마지막 편지까지 품에서 꺼내 자랑한다. '세훈'은 자신이 그 편지를 꼭 봐야 한다고 말하며, '히카루'에 대한 이야기를 꺼내는데...
さよなら。私の光、私の悪夢。
1930年代京城京城で売れっ子の実業家「セフン」はカフェで休んでいる時に驚くべき話を聞いた。 「ヒカル」という死んだ女流作家の小説が出版されるという事実だ。 さらに、知られていなかった彼女の本当の正体まで明らかになるという。
「セフン」は拘置所に閉じ込められている文人たちの集まり「七人会」のメンバーで小説家の「イ·ユン」のところを訪れ、出版を中止してほしいと願う。 「イ·ユン」は正確な理由を明らかにしなければできないと言い、「ヒカル」の恋人だった小説家、「キム·ヘジン」が彼女に残した最後の手紙まで胸から取り出して自慢する。 "セフン"は、自分がその手紙を必ず読まなければならないと言って、"ヒカル"についての話をするが···。

 

感想

盛大にネタバレしてます。
気にする方はご注意を。




とりあえずざっくり箇条書きで流れを書くと、

  • 日本統治下の過酷な世の中、朝鮮文學を絶やすまいとする文人たちの集まり「七人会」のところで小間使いとして働くことになるセフン。そこでヘジン先生と対面を果たす。

  • 上記あらすじの「ヒカル」はセフンのペンネーム。

  • ヒカルからのファンレターを受け取り、その文章を通してヘジン先生はヒカルに恋をしていた。女性だと思いこんで。

  • そのことを知ったセフンは焦るが、ヘジン先生のあまりに純粋な恋を目の当たりにして、「ヒカルは本当に存在する」ものとして手紙を書いていく決心をする。

  • セフンとヒカルは同じ人間であり、意思も目標も共にする者だったはずが、段々二人の思いは違う方向へと向かっていく。

  • 命を尽きさせても最高傑作を書かせようとエスカレートしていくヒカルと、それよりもヘジン先生に生きていて欲しいセフン。

  • もう駄目だとなったところでセフンは自分の利き手を刺す。(=ヒカルを殺す)

  • ヘジン先生に真実を打ち明けるが、拒まれる。

  • 最後に遺されていた手紙で、ヘジン先生がすべてを受け入れてくれたことを知り、許しと救いを得るセフン。

  • ラストは、消えていたヒカルがセフンの元に帰ってくる。

 

セフンの心、ヒカルという存在

私はこれ、今回ちゃんと通して観るまで、セフンとヒカル、そしてヘジン先生の愛の物語だと思ってました。 実際そうなんですけど、どちらかと言うとそれよりも私の印象は、セフンという一人の孤独な青年の内面を描いた話だと感じました。

 

母は死に、父には日本に留学に行かされ。その父は文学への理解はない。
自分には誰も愛してくれる人間はおらず、セフン自身も自分のことが好きではない。

「ヒカル」は間違いなくセフン自身なんですけど、でもセフンではない。セフンの「理想の自分」を投影した姿なんです。
文学の才能があり、ヘジン先生の愛を受け、セフンには書けない大胆な文を書き、奔放な明るい人。
自分ではない自分を作り上げ、心に置き、ペンネームとして使っていた。その人は、その人だけは、常に自分の味方

ヒカルは元々ただのペンネームでありながらも、最初から舞台に登場します。つまり、ヘジン先生の誤解から始まる混乱よりも前から、ということ。
それは結局、最初はただのペンネームだったと言いながらも、元々それだけではなく、セフンがヒカルを「自分の味方」として作り上げた、という解釈ができるかなと思います。
ただそれだけでなく、文学の才能はヒカルのものだったり、ヒカルがいないと自分は愛されない、ということだったりと、良い要素を自分ではなく別人格に与えているあたり、セフンのあまりにも皆無な自己肯定感と、深い絶望を感じます。

 

ヒカルは、最初の登場時はボーイッシュで、中性的な印象です。
それが、ただのヘジン先生の誤解から、セフンが「意図して」ヒカルが存在するように書こう、と思う辺りで、ヒカルはチャーミングな女性の姿に。ヘジン先生の恋心を知ることで、ヒカルの姿は理想のお嬢さんとなる。
そしてセフンの手を離れ、ヒカルが暴走する第二幕になると…誰の手もつけられないような、人の心を手玉に取る、妖艶な大人の女性になります。
最初はヒカルはセフンに似ている、無邪気な少年のようなのですが、どんどんと「別の存在」になってくる様子を視覚的に表しています。

 

ヒカルはセフンそのものであり、半身であり。セフンを助けてくれる、一番の味方であったはず。
それがヘジン先生への愛情により…。愛情の違いにより、二人は一人の中で引き裂かれていく。至高の文学を求めるヒカルと、ただヘジン先生の愛と健康を求めるセフン。
ヒカルはセフンの持っていない才能、愛を持つ存在であると同時にもう一つ、セフンにない部分を持つことになります。それがあの攻撃性です。

ややこしいのは、何度も言うようですけど「二人は一人」であるということです。
すなわち、セフンがついていけなくなるヒカルの暴走も、間違いなく心のどこかでセフンも望んでいたことであるということ。ヒカルはセフンの心から生まれている存在である以上、セフンの望みを知り尽くしているのです。
ヘジン先生の文学を愛したセフン、そんな彼が「例え行きつくところは死だとしても、先生がその過程で生みだした最高傑作を読みたい」と心のどこかで思うのは至極当然のことだと思います。

 

言ってみれば一人の人間の中の矛盾を極端に描いた物語が今作です。
人間は皆自分の中に矛盾を抱えています。でもセフンのようにあそこまでかけ離れ、自らの矛盾に耐え切れなくなることは、もはや病気と言っていいほどかも知れない、二重人格のような分離した存在を生み出しています。

しかし文学だけでなく、先生という存在そのものを愛したセフン、その理性は、そんなヒカルが表す自身の暴走を許さなかった。
だから彼女を殺した。
彼女を殺すということは、自身の一部、半分を殺すということ。ヘジン先生のために。

 

自らが生んだ悲劇とは言え、半身を失ったセフン。
自分の愛される部分であり、才能であったヒカル。

 

この作品は、ラストもとても好きです。セフンはヒカルを殺しましたが、最後にヒカルはヘジン先生に送り出され、セフンの元に帰るのです。
ヒカルを深く愛していたヘジン先生ですが、セフンには彼女が必要だとわかっている。自分よりも。ヒカルが戻り、二人はまた一人になる。

 

ただ悩むのは、このラストでセフンはヒカルを受け入れるけれど、ヒカルを「自分として」受け入れたかは微妙だなというふうに個人的には思うことです。
というのは、この作品内でセフンの自己肯定感が上がっているようにはあまり感じられないからです。彼が自身を認めない限り、ヒカルを自分として受け入れることはできないですし。
更に、ヒカルの分裂があまりにも激しすぎたことの強い印象もあります。

と思う一方で、ヘジン先生の手紙で救われ、ヒカルがいない状態で七人会に加入しているので…。自分を認めてあげられたのかなと、思わなくもないです。 ずっと考えてますがどっちとも取れますかね…。

 

ヘジン先生の恋、セフンの愛

セフンのヘジン先生に対する愛はいわゆる恋愛なのか、っていうのは観る前から気になっていたところなのですが、いざ観てみると「崇拝」という言葉が一番しっくりくるなと思いました。
どちらにしても、誰にも愛されず、またおそらく誰のことも、自分のことも愛していなかったセフンにとって、ヘジン先生が唯一の「愛する人」だった。
ヘジン先生がヒカルの言葉に救われていたように、セフンもヘジン先生の言葉に救われていた。言葉を通して繋がる心があった。
 

 

ヘジン先生に関しては、言ってみれば被害者ですよね。
ただヘジン先生もどうも幸せに生きてきたわけではなさそうで(この時代の朝鮮人だから当然でしょうが)、ヒカルだけが初めての、心から愛せる人だったよう。そのせいか、執着心はすごく強いな…と。「この人が唯一の人」という強い愛と執着。
しかしヘジン先生の誤解を知った時点でセフンが打ち明けていれば、ヘジン先生の傷ももっと浅かったでしょう。
でもセフンは違う道を選び、ヘジン先生はヒカルへの愛にのめり込んでいく。

だからセフンに打ち明けられたとき、ヘジン先生はその事実を受け入れられなかった。「ヒカルがどんな人でも、どんな姿でも気にしない」と言っていても、その言葉が決して嘘ではなかったとしても、それでも、ヒカルが身近にいる青年だったことは、ヘジン先生にとってすぐに受け入れられることではなかった。
ただ最後のユンとの会話からも察することが出来、更に最後の手紙からも分かりますが、ヘジン先生もいつからか、心の奥底で悟っている真実があったようです。ヒカルがセフンであるということを。でもそこから目を逸らし続けていた。
ヘジン先生の心で作り上げたヒカルは、決してセフンではなかったから。

それでもヘジン先生はショックを乗り越え、最後の手紙を残します。全てを受け入れ、

手紙の主が誰であろうと、愛さずにはいられない

と書き残し、セフンの心は救われます。 愛されたことがないと思っていたセフンが、ここでやっと愛を手に入れた。

 

この物語は、孤独で愛のない青年が愛を得、そして半身を取り戻し、もしかしたら自分自身のことも受け入れられた、そんな物語。

 

文学のこと

日本統治下で文学人が苦しんでる話なので、まあ日本人として見ていて辛いものがあります。
私も文学に救われてきた人間ですし、どこの国であっても、その国の文化を取り上げるというのは罪深いことだなと思います。その国の言葉や文化を取り上げるということは、その人たちの尊厳を奪うということ…。

この物語の中で、彼らの活動に対して「国がこんな時に」「役に立たない」と一般に言われていますが、いつの時代もどこの国も、文学が「役に立たないもの」として軽んじられるのは、もうずっと変わらないんでしょうね。
確かに文学とは、「役に立たない」と思う人にとっては間違いなく役に立たないと思います。そこから救いを得る感性をきっと持ち合わせていないから。それが駄目というわけではないけれど、文学に救われる人間がいる以上、それを否定しないで欲しい。

メインはヘジン、セフン、ヒカルの3人ですが、その背後で七人会が日本統治の世の状況に抗って、なんとか朝鮮文学を守ろうとしている…。文学は人間として必要なものだから。観ていて心が痛いけど、彼らはとても眩しい存在だなと思います。

 

 

ちなみに「七人会」は「九人会」という実在のモデルいるそう。

 

 

彷彿とさせる作品

観ていて思い浮かべた作品が複数あって、まずこれはもちろん挙がるでしょう、シラノ・ド・ベルジュラック
言葉から生まれる愛、言葉で通じ合う心と言ったら、やはりこの作品は外せません。

大好きなミュージカル映画ロケットマン
そしてウィーンミュージカルモーツァルト!』
ヒカルは、モーツァルトにおけるアマデのよう。そしてロケットマンにおけるレジーのよう。その人の何かしら(才能とか…)の具現化。
ただヒカルとセフンの関係は分裂が激しすぎて、上記二作品とはまたとても印象が異なりますが。
あとロケットマンは、エルトンが最後間違いなくレジーを、自分を受け入れますし。自分を愛することを知る。ファンレターは、先程も述べたように、その部分は悩ましい。

 

ナンバーについて

YouTubeで動画を見たとき、CDを聞いてる時からとても好きでした。
すごく好み。
更に歌詞を訳して意味を知ると、もう震えるような名曲が多数です。
日本は輸入ミュージカルが多いので(韓国も?)、国産オリジナルミュージカルでこんなにクオリティ高いの羨ましい。曲良し内容良し演出良しですよ。最高。

私はそもそもヘジン先生役のイ・ギュヒョンを目当てに興味持ったし観たので、ヘジン先生のナンバーは好きなものがほとんどです。
が、通して観たらあれも良い、これも良い…。鳥肌モノが多いです。

 

下記は2016年初演のハイライト。 youtu.be

 

一曲ずつメモ。

유고집

「キム・ヘジンの恋人だったヒカル」の遺稿集が出版されるニュース。更にヘジンの最後の手紙があるという話。それを耳にするセフンという、冒頭のナンバー。

 

그녀의 탄생과 죽음

ヒカルの遺稿集の件、ヘジンの手紙の件を問い詰めに、東京の拘置所に囚われているイ・ユンをセフンが訪ねた際の応酬。

これは歌詞じゃなくて曲調がすごく好き。

あなたが聞きたい話をしてあげる
僕たちはとても親しかった
この目で共に彼を見て
この手で一緒に文を書いたから

youtu.be

 

아무도 모른다

セフンの深い孤独が歌われたナンバー。
そしてヘジン先生に「悲しみを抱いているなら その悲しみを分けてください」と伝える。

セフンとヘジン先生が同じ悲しみを抱いており、それを知り、手紙を通して心を通じ合わせたことが分かります。

誰も知らない
ここの誰も
僕が誰なのか、何を望んでるのか

 

悲しみを分かち合った唯一の人

 

Number 7

日本統治下での苦しさを歌う内容。

 

いくら占領された土地だとしても
芸術まで占領されるわけにはいかないじゃないか

 

눈물이 나

ヘジン先生との対面を果たしたセフンの喜びを歌うナンバー。

本当に本当にヘジン先生に憧れて、尊敬して、ここまで来たんだなと。
このナンバーのセフンは初恋中の少年のような感じです。ここはちょっと恋っぽい。

 

夢か現実か
目の前に広がる今この風景が
あまりにも嘘みたいで胸がいっぱいで
バカな僕は涙が出る

 

그녀를 만나면

今度はヘジン先生が「ヒカル」への恋心を歌うナンバー。
うっとりとして、本当に愛しそうで、ピュアな愛情を感じます。
私がこのミュージカルに関心を持ったきっかけの動画がこの曲でした。

 

彼女は僕に言った
悲しみを分けてほしいと
彼女は分かるかな
その一言で病気を忘れて
1日を生きて、1ヵ月を生きる

youtu.be

 

거짓말이 아니야

ヘジン先生の誤解を知り、「ヒカル」を存在するものとしてヘジン先生を騙し通す決心をする。
ヒカルの具体的な設定を作り上げ、ヒカルは愛らしい女性として生まれ直す。
「嘘じゃない」「目を隠せば同じ」と、自分で自分の嘘を信じようとする。

これが悲劇の始まりですよ…。セフンがヘジン先生をがっかりさせない為に、また自分が嫌われない為に、絶望の道へ突き進みます。この時点ではまだまだ軽い感じですが。

 

僕の嘘を信じよう
すべては真実だ

 

신인 탄생

ヘジン先生がヒカルの文章を発表してしまい、新人女流作家誕生として世間から大きな注目と好奇心を浴びる。

 

글자 그대로

「文字通り 願った通り 叶う」とヒカルがセフンに歌う。

ここで初めて出てくるヒカルの下記の歌詞は、この後繰り返し登場します。かなり印象的なフレーズ。

 

私は闇の中の声
君が寂しい時に助けてあげた手
私は君の味方よ

 

Muse

ヘジンのあまりにものヒカルへののめり込みっぷりを心配するユンはじめ友人たち。
「ミューズが現れたんだな」と歌いますが、そのミューズは天使か悪魔か。
ミューズは芸術家の恋人。ヘジンにとってのそれはヒカル。

 

僕のすべてを失ってもいいから
今夜僕の窓辺に訪ねて来てください

 

섬세한 팬레터

ヒカルの正体はセフンではということをユンに疑われて、焦ったセフンがヒカルにどうしようと訴える。ヒカルは巧みな文章でヘジンを操り、翻弄する。
二人だけの世界で、誰にも邪魔されないよう、ただ一緒に文を書く。生の伴侶はあなただけ。

この辺りから物語はより暗く、深く、激情に包まれていきます。震える。
ヘジン、ヒカル、セフンの愛と文学、執着が混ざり合い、凄まじい人間の感情が絡み合う、第一幕ラストの曲です。

 

分かりましたか?
あなたの生の伴侶はただ私だけ
私じゃなくてどうして他の人が必要なんですか

 

ただ文を書きながら、君と一緒に
いつも僕が望んでいた愛だ

 

あなたを理解する人は僕だけだ
僕たちの間に他の人は必要ない

 

世界は必要ない
誰もいらない
君だけ僕のそばにいれば
全てを捨てることができる

youtu.be

 

투서

七人会について投書があり、今までの文章を燃やすことにする。文人たちの無力さと憤りが歌われる。

 

どこかに私たちを望む読者がいるだろう
いつかは私たちの文章が輝くだろう

 

글자 그대로 Rep.

 

별이 반짝이는 시간

ヒカルとセフンがかけ離れ始める。
死の影が色濃く見えるヘジン、それでも書かせようとするヒカル。ヒカルを気が狂ったと責め、ヘジンを助けたいセフン…。

こんなに輝く瞬間を待ってたじゃない これが私が、いや君が望んでいたことよ

 

私は君の悪夢、闇の光
最も深い魂
夜の闇の中で
2人きりで交わした対話覚えている

 

この輝く時間の間 すべてを忘れて
恐らく気づかれないだろう
死に至るにせよ

 

あなたが望んでるんじゃないの
私のせいにして隠れてばかりいて 楽でしょ?
忘れられない栄光をあげる

 

생의 반려

ユンがヘジンとヒカルの原稿を見る。そこに書かれていたのは、自身たちをモデルとする悲劇の恋の物語。

「この全ての人物さえいなければ」
「愛が叶うはずです」
「現実の限界を超えて」

 

輝く時間の間
すべてを忘れてしまえ
恐らく気づかれないだろう
死に至るにせよ

 

この物語の中、男(ヘジン)と女(ヒカル)が薬を飲み心中するシーンがあります。私が観たイ・ギュヒョンバージョンでは、薬を飲み、死ぬのは男だけです。死ぬ気のなかった女の姿にゾッとするものを感じましたが、気になって他のバージョンを確認したところなんと、他3パターンでは全部二人とも飲んでいます。これには衝撃…。
脚本を確認してもその辺のト書きはなかったんですが、この違いは解釈分かれる。

 

별이 반짝이는 시간 Rep.

 

거울

セフンがヒカルと決別する強烈な一曲。
もう二度と書けないとしても。唯一の味方だったヒカルをヘジンの為に殺す。
自らの半身。もはや完璧に分裂してしまったけれども。

消える直前の「肝に銘じて、君は…私なしでは誰にも愛されることができない」というヒカルの歌詞は、一種の呪いのようでもあり…。

 

誰も僕を愛したことがない
僕だって僕のことが嫌い
誰も僕を愛していない

 

私は君の小さくて甘い沼
堂々と美しく愛される夢
君は私なしでは何もできない

 

その人の目には僕はいない
日差しの中で輝いていたその姿
僕が愛した暖かさ
もう見つからない

 

ああ、僕の心よ、このまま目を覚まさないでくれ

 

肝に銘じて、君は…
私なしでは誰にも愛されることができない

 

さよなら 僕の光 僕の悪夢
闇の中の声
助けてくれた手
僕の片割れ

youtu.be

 

고백

ヒカルを殺し、ヘジンに真実を告白する。

二人の悲痛さが激しすぎて…。

 

どうか私を見てください
私があなたの…ヒカルです
私はあなたのために
私の心さえも殺しました

 

違う お前は、ヒカルじゃない

 

いっそ最後まで秘密を守ればよかったのに
いっそ最後まで嘘を言えばよかったのに

youtu.be

 

해진의 편지

ヘジンがヒカルではなくセフンに遺した最後の手紙。

これによってセフンは、救いを得、文学を取り戻すのです。

すべては私から始まった
間違った幻想から覚めたくなくて
何時かしら悟った 薄薄ながら
私の周りを漂う彼女のような風を
彼女に似た繊細さと震え
彼女とは違う優しさと純粋さ

 

僕よりもっと勇敢な君を見て
私もやっと一歩踏み出す
手紙と原稿を受け取ってほしい
彼女にあげたい花と一緒に

 

それが誰だって
手紙の持ち主を私は愛さずにはいられない

youtu.be

 

내가 죽었을 때

ヘジンの許しを得て、ヒカルがいないまま、七人会に入ったセフン。
ヘジンとヒカル作の『生の伴侶』が出版されることになる。
最後の、セフンからヘジンへのメッセージ。

セフンは一生ヘジン先生を忘れることはないでしょう。ヒカルと共に。

 

へジン先生は私にとって初めてお会いした春のような方でした…

 

みんなそうだ
すべてが過ぎれば忘れて生きると言っている
僕はいくら過ぎてもそうはならない

 

永遠に忘れることもできない
そのページをつかんで 今日を生きる

 

僕の愛が死んだ時、僕の青春も死んで
振り向きさえしなかった
僕の春を今になって送る

youtu.be

 

キャストについて

出演者は全部で7人。(七人会は一度も七人じゃなかったけど)
ですが、主要3人のみちょろっと書いときます。

 

イ・ギュヒョン as キム・ヘジン

ギュヒョンさんから出会ったこのミュージカル。もちろんギュヒョンさん目当ての鑑賞。
この人は本当に最高です。
悲しみや孤独を抱えた、影のある役がすごく上手いんですよね。
ヘジン先生の孤独と愛、恐怖と絶望…。優しい笑顔から狂気じみた迫力まで。何でも自由自在です。
最初のピュアな恋から、だんだんと愛にがんじがらめになって、堕ちていく姿…。
ミュージカルなのでもちろん歌唱力も。歌が上手いとか声が良いとか言うだけでなく、いかに歌に演技を乗せられるか。演技と歌がかけ離れないか。ギュヒョンさんはもうパーフェクトですね。ありがとうございます。

 

ユン・ソホ as チョン・セフン

CDで聴いていた時はあまり好みじゃなかったこの人ですが、まー本編観たら演技が良かったので大満足です。
彼の演じるセフンは本当に純で気弱で、自分のことが好きではなくて…。ヘジン先生への愛、ヒカルへの信頼と恐怖、そして哀しみ…。
もうセフンが可哀想で可哀想で。この人だったからここまで哀れに感じたのかなあ、と思わないでもないです。

 

キム・ヒオラ as ヒカル

この人もCDではあまり好みじゃなかったのですが、まあすごい迫力でした。
やはり後半。狂気じみた姿。ヘジンを、セフンを駆り立てる熱と、併せ持つ冷酷さ。二人の男を(色々な意味で)翻弄する大人の妖艶さ。
すごく良かったです。



おわりに

色々な人に観て欲しい、でも観てもらう手段がない…という葛藤と、単に自分の思いが昂ったのでここまで長々と書いてしまいました。
もし興味を持たれた方いましたら教えてください。喜びます(笑)

なかなか観られないと思いますが、昨年世界配信があったようなので、またあるかも?
アンテナ張っときます。

もしここまで読んでくださった方がいましたら、ありがとうございました。
好きな作品にまた出会えて、幸せです。







※セフンの行動からの批判とそれに対する反論の論争が一部(?)で巻き起こっていたようで、そのまとめをナムウィキで読みました。なるほどなぁ…考え方の勉強にはなります。
要約しようかとも思ったのですが、その辺の先入観はなしで観て良かった、と私自身は思ったので、載せないでおきます。(こんなにネタバレしといて何だけど、それとこれとは別)
とりあえず覚え書き。

無縁だった韓国エンタメにハマった半年間~俳優編

作品の話はこちら。

mind-fever.hatenablog.com

 

韓国俳優のお話。

この半年でハマったのは二人です。

 

キム・ドンウク

初遭遇は映画『神と共に』。 映画にはハマりましたが、この段階では特に認識せず。

次はドラマ『客ザ・ゲスト』。 最初は『神と共に』の人だな~と思って観る(笑) 4話あたりで、「ファピョンめちゃめちゃかっこよくない…?」って思い始めたところに、ケーブルテレビで『その男の記憶法』の放送が始まります。 第1、2話でガツンと衝撃が走る…あまりにも上手すぎて。神と共にも客ザゲの最初の方も、上手いとは思ってたけど、ここで目覚めました。 こんなに上手いのかこの人…。こういう、ここまでの衝撃が走ったのは最推しのジェイミー・ベル以来かなと。(8年ぶり…?)

そしてもう一つ決定的なことが。神と共にのBlu-rayを購入し、特典映像の舞台挨拶を見たことです。 もうね、役のイメージと違いすぎる。神と共にも客ザゲも、哀しみを抱えていますが、表面的には口が達者で快活な(うるさい?笑)感じのキャラクター。それが舞台挨拶を見た時の衝撃と言ったら。すっごく静か(笑)物静かで落ち着いた話しぶり。穏やかで、もうすっっっっっごく可愛い(笑)びっくりです。 むしろチュ・ジフンが静かなイメージだったんですが、元気いっぱいで愛想の良いお方でした。二人が私の個人的イメージと逆でしたね。 それからドンウクさん、とてもとても優しそう…もちろんこちらの単なる印象でしかないんですが、ここまでの優しいオーラ溢れてる人も珍しいなぁと思って見てます。好き。 そんな背景がありつつ、残りの客ザゲとその男~も観つつ、ずぶずぶと深みにはまります。

キャラクターとしてより好きなのは客ザゲのファピョンですが、その男~のジョンフンを見てる間はほぼガチ恋でした(笑) ジョンフン素敵すぎる、ドンウクさん素敵すぎる…!でハイでしたね。その男~を観終わり、しばらくしたらそこまでの熱は落ち着きましたが、再鑑賞したら多分また同じ熱量になる気はします。 ガチ恋気味になったのは初めてなので、なんか新鮮でした…。でも落ち着いた今でも、あ~キム・ドンウクみたいな人と結婚したい〜とはずっと思ってます(笑)

 

ドンウクさんにハマった(恋に落ちた)おかげで、韓国語を勉強し始め。 他にも心境的に、ドンウクさんに見合うファンにならねば…!優しい人間にならねば…!という思いが生まれました。恋はポジティブなパワーをもたらしますね。(現実の恋はそうもいきませんが)

 

もう明日7月5日から新しいドラマが始まります。『君は私の春』 Netflixで同日配信スタート。良い時代です。楽しみ。

http://Netflixで「君は私の春」を観ましたか? https://www.netflix.com/jp/title/81473201?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81474565

 

 

 

イ・ギュヒョン

 

『刑務所のルールブック』で気に入った…わけではなく。このドラマは主要キャラ箱推しなので、もちろんハニャンも好きですが、特別ハニャンが好きなわけでもなく、イ・ギュヒョンさん本人が気に入ったわけでもなく。 でも「なんかやたらと気になって仕方がない」人でした。好きなわけではないけど、やたらと気になる。 そしてその状態で観たのが『秘密の森』です。そしてミュージカル『ファンレター』の動画。これで堕ちました。 『秘密の森』のユン課長は最高の演技ですよね。役も美味しいけど、その役に命を吹き込むギュヒョンさんの演技…素晴らしいの一言。 ミュージカル動画はちらほら見てたんですけど、上手いな~くらいだったんですが、下記の歌声でいきなり惚れました


www.youtube.com

 

なおここから、今度はこのミュージカル『ファンレター』そのものが気になって気になって仕方がなくなり、観れる動画を漁り、感想ブログで内容を把握し、もう手に入らないCDを探しまくって中古でゲットし、更に諦めきれずDVDを探しこちらも中古でゲット。正確にはDVDではなく、映像データでした。(DVDプレーヤーでは観れない) この映像がデータだったのでパソコンに取り込めたことにより、「あれ、これ頑張れば字幕つけれるんじゃね…?」という大層面倒くさいことを思いついてしまい、絶賛字幕付け作業中です。まだ通して観ていない。ここで起こる弊害は、通して観る前に全部細切れで観てしまうことですね。まあここはどちらか諦めるしかないので…。 ちなみに韓国語力は初級の初級なので、基本はpapagoに頼っています。優秀。(CDと一緒に台本購入してたのが役に立った) 二幕の半分くらいまできたので、そろそろ終わりが見えてきました。 観たら感想あげようかと思ってます。

 

最新ギュヒョンさんは先日の賢い医師生活シーズン2第3話のゲストでしたが、ふわっとしてて穏やかで超可愛かった…。 メイキングも可愛かった…。チョン・ギョンホと仲良しだし、ヘロリンやってって言われて困って笑ってるのとか、カワイイ(笑)そもそも本編観終えてすぐにメイキング観れるの、手厚すぎですね。
て言うか、出番は少なかったけど、ソンファとイクジュンの関係性に対しての地味に重要な役どころでしたね。


www.youtube.com

 

 

 

まあ常々言ってるんですけど、自分の好みが分からないです。 キム・ドンウクにどハマりした時も、「こっちにいったか〜」って自分で思ったし、イ・ギュヒョンにハマった時も同じこと思いました。 演技力は大前提です。俳優ですので。これがなきゃ惚れません。ただ演技が上手い人はたくさんいる中、なんでこの人かというと、それはもう感性の問題ですね。フィーリング。 顔は別にタイプじゃないんですが、好きになると猛烈に可愛いしかっこいいです(笑) 性格…は、ドンウクさんはそこも好きな要因ですが、ギュヒョンさんはよくわからない…。 そしてこの2人、共通点ない。年が同じで背が同じくらいで、あと趣味が2人ともスキューバダイビング…あとは知らん(笑)しかも私スキューバに興味ない。海こわい。 とりあえず当面の望みは、お二人の共演ですね。連ドラでレギュラー出演で頼む。でも共演あるならドンウクさん主演ドラマにギュヒョンさんゲストってのが一番ありそう…

 

またこの2人だけでなく、トータルで好きな俳優の話をしたいと思ってます。書くの楽しいので、この勢いづいている内に書きたい。

無縁だった韓国エンタメにハマった半年間〜作品編

こんにちは。



前回の記事でもちょろっと書きましたが、韓国エンタメにハマりました。
具体的には映画とドラマです。今のところK-popは守備範囲外。
韓国映画も好きですが、でも今の熱量はドラマの方が上。韓国ドラマに時間を食いつぶされる日々。

元々映画鑑賞が趣味なので、韓国映画を観る機会もあったし、良い作品好きな作品あったけれど、そこから「韓国映画」自体にハマりはしませんでした。
ましてや「韓国ドラマ」と言えば、キラキラ少女漫画風か、超ピュアな恋愛もののイメージ。古い
私は元々あまり恋愛ものを進んで観ることがないので、韓国ドラマに食指が動くことはありませんでした。


そんな私の転機が半年前、正確には2020年末に観たNetflix配信の韓国ドラマ『Sweet Home』
もうね、こういうの大好き!モンスターとかゾンビとか、観ちゃうんですよね…。超面白かった。ハマりにハマって大泣きしました。シーズン2まだですか??

http://Netflixで「Sweet Home -俺と世界の絶望-」を観ましたか? https://www.netflix.com/jp/title/81061734?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81370572


その後ハマったのはドラマではなく、多くの人に勧めて頂いた映画『神と共に』第一章&第二章。
これもめっちゃ面白いですね!?映像凄いし(お金かかってんなぁ)。私は第二章推しです。


そしてその後、王宮ゾンビドラマ『キングダム』にハマり、これまたオススメいただいたドラマ『客ザ・ゲスト』にハマり、同じキム・ドンウク主演の『その男の記憶法』にハマり…と、映画も気になる作品を観つつも、この辺りから比重がドラマに傾いていっていたような気がします。


というわけで、その2020年末の『Sweet Home』から現在まで、完走したドラマは以下の通り。

韓国ドラマ完走リスト

  • Sweet Home

  • キングダム S1&2

  • 客ザ・ゲスト

  • チェックメイト!正義の番人

  • その男の記憶法

  • ナビレラ

  • 刑務所のルールブック

  • 賢い医師生活 S1

  • 秘密の森 S1

  • ボイス S1


半年もあるのに割と少ないですね、一作品が長いからこんなものかしら。
年末には個人的好きな作品ランキングを出そうかと思います。(覚えていたら)



『刑務所のルールブック』

完走できている作品は基本的にはどれも面白かったのですが、一番は今のところ今作です。あまりにも好きすぎる…。これと客ザゲは2周しました。
刑務所〜は本当に優しい世界で、人間の抱える悲しみや葛藤を温かく包んでくれて、もう人生の好きドラマトップ10にいれたい。主要登場人物みんな好き。刑務所が舞台なので囚人達はもちろん犯罪者なんですけど(冤罪もいますが)、でも、人間の弱さと共に素晴らしさも見せてくれます。フィクションだけど、彼らはどこかで生きていると思えるし、存在が励みになる。

http://Netflixで「刑務所のルールブック」を観ましたか? https://www.netflix.com/jp/title/80214406?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=80226578

『賢い医師生活』

同監督の今作も大好きで、実は刑務所〜よりこちらの方が、トータルでの完成度は高いように思います。まあ好みですね。
ちなみに刑務所~の主人公恋愛パートは好きじゃなかったんですが、医師生活の恋愛パートは大好物です。なんでしょうこの違い。(脚本家は違う)

http://Netflixで「賢い医師生活」を観ましたか? https://www.netflix.com/jp/title/81239224?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81406148


『客ザ・ゲスト』

『客ザ・ゲスト』からの『その男の記憶法』では、完全に主演キム・ドンウクに恋をする。(俳優編で詳しく書きます→

無縁だった韓国エンタメにハマった半年間~俳優編 - エンタメは私を救う


客ザゲは辛くて辛くて辛いんですけど、3人の関係性とラストの猛烈なエモーショナルさがたまらない。

http://Netflixで「客 -ザ・ゲスト-」を観ましたか? https://www.netflix.com/jp/title/81267787?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81354676

『その男の記憶法』

こちらもなかなかに辛い話です。恋愛ものなのにドはまりしたのは、ミステリ要素に加え、悲しい話だからだと思います。こういうのに弱いんです私。それからキム・ドンウクの素敵さですね!
こちらは現在のところケーブルテレビ放送のみなのですが、なんと8月からアマプラ配信がスタートします!みんな観てね!!
https://www.homedrama-ch.com/series/13922

チェックメイト!正義の番人』

面白いは面白いけど、出てくる悪役がまたとことん嫌な奴らなので、イライラが止まらない。最終的にはもちろんスカッとするんですが、いやーそれにしてもねぇ。韓国作品の悪役って本気で腹立ちますよね。これはコメディタッチだからなんとか最後まで観れたかな。


『ナビレラ』

今飛ぶ鳥を落とす勢いのソン・ガン。ナビレラはSweet Homeよりも演技力が上がっていたような。
とにかく顔もですがスタイル美しすぎますね(笑)
おじいちゃんのバレエとか、題材が素敵すぎて絶対観る!と思ってましたが、まあ〜泣かされた…。世代を超える友情、絆、最高ですよね。またパク・インファンが素晴らしいんですわ。

http://Netflixで「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」を観ましたか? https://www.netflix.com/jp/title/81403966?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81426089


『キングダム』

王宮ものということで最初躊躇ったのですが(興味ない)、ゾンビに抗えなくて観ました(笑)面白かったです。
そろそろスピンオフの配信が始まりますが、観るかは悩む。私は本編の続きが観たいです。

http://Netflixで「キングダム」を観ましたか? https://www.netflix.com/jp/title/80180171?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81253821


『秘密の森』

とてもしんどい上に複雑で、最初の数話はなかなか進まなかったんですけど、5、6話くらいからかな?しんどいけど面白さが勝って、そこからはぐんぐん観れました。
ここでイ・ギュヒョンにハマります。

http://Netflixで「秘密の森」を観ましたか? https://www.netflix.com/jp/title/80187302?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81319548


『ボイス』

日本リメイクされてますね(観てない)。
内容の重さの割には観やすい演出で、秘密の森で感じたようなしんどさはなかったので、さくさくと進みました。
続きも観るつもりですが、男性主人公が変わってるので、そこに慣れられるかな?という感じ。(Sweet Homeの人ですね)他のキャストも変わってるようですね。寂しい。
現在韓国放送中のシーズン4にイ・ギュヒョンが出てるので、2も3も観ないと…(笑)

http://Netflixで「ボイス~112の奇跡~」を観ましたか? https://www.netflix.com/jp/title/80987095?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81222897



今現在視聴中は下記。


韓国ドラマ視聴中リスト

  • ラケット少年団

  • 賢い医師生活 S2

  • 医師ヨハン


『医師ヨハン』

4話まで観たところ、あまりのイライラにほぼ挫折しかけたんですが、イ・ギュヒョンの存在を支えに第5話を観たらその回は面白かったので、まだしばらく継続予定です。あとここからギュヒョンさんの出番増えそうだし…。
でもこれ好きな俳優いなかったら多分もう観るのやめてる。
恋愛要素強めっぽいのもどうかな…こういう医療ドラマではあまりその要素いらない派なので。あと主役のチソンはかっこいいしヨハン先生も優秀で素敵だけど別に好きじゃない(嫌いでもない)し、ヒロインは最初は可愛いと思ったけど段々イライラしてきて見てるのしんどい…。
医者の話と言えば賢い医師生活もそうですが、あちらは恋愛要素引っくるめて好きなのは、①そもそもあれは「医療ドラマ」ではなく「ヒューマンドラマ」なので ②キャラみんな好き ってことかな〜と思います。


『ラケット少年団』

『刑務所のルールブック』の脚本家なので、人間の優しさ、人間に対する優しさ全開なのが最高です。子どもの青春ものと思いきや、子どもを通して大人が成長する物語って感じ。
まあ嫌な奴は半端なく嫌な奴で、イライラしすぎて叫びそうでしたが。刑務所~ではこんなにイライラしなかったぞ…。
現時点で第9話まで観ましたが、日本に対する描き方にびっくり、感動。韓国内での反応が気になります。
ちなみに刑務所~のキャストがぼろぼろと出演しています。チョン・ミンソンはレギュラーで、あとはゲストでパク・ホサン、パク・ヘス、キム・ソンチョル。チョン・ヘインは無理かもですが、イ・ギュヒョンとチェ・ムソンにも出てほしいです。悪いあんちゃんなキム・ソンチョルかわいかった…(笑)

http://Netflixで「ラケット少年団」を観ましたか? https://www.netflix.com/jp/title/81443941?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81457849


『賢い医師生活』

言わずもがな、最高です。優しいです。この世界で私は生きたいです。現実が辛すぎる。
最新話の第3話まで観ました。イ・ギュヒョンゲスト、ありがとう…!





まだまだ観たいドラマはたくさんあるし、とにかく一作品が日本ドラマに比べると長いので、まだしばらく韓国ドラマ漬けですね。
昔は洋ドラマもよく観てたんですが、あれも今思えばよくあんな長いの観れたな…(笑)
とりあえずドンウクさん新ドラマ始まるし、他にも気になるのあるし、ボイスと秘密の森の続きも観たい。
私が好きそうな作品あれば、いつでもオススメ待ってます(笑)

なんにせよ今えらく楽しいので、Sweet Homeと遭遇して良かったな〜色々オススメいただいた皆様には感謝でいっぱいだな〜という気持ち。Twitterでは散々言いましたが、特に神と共にと客ザゲをオススメ頂いた方々には頭が上がらないです(笑)ありがとうございます。


ではこの辺で!
次は俳優編です。ここでちらっと書いた二名について語ります。 mind-fever.hatenablog.com

趣味ごとの近況報告

長らく放置してます、お久しぶりです。
久しぶりに文章を書きたいなと思ったので、趣味事に関する近況報告という名の自分語りでも。



演劇関連

 

11月に『真夏の夜の夢』で観劇復活したと思いきや、そこからは何も無しです。(あ、感想書いてなかった)
今月『スルース』のチケットを取っていたのですが、状況を見て取りやめました。(譲り受けてくださった方ありがとうございます) 上手すぎて驚いたと言われていたかっきーを見たかったぞ……。

観劇復活はレ・ミゼラブルになると思われます(希望)が、それもどうなるか分からないこんな状況よ。
上演しても行けるか分からないし、色々なことを無視してまで行きたいと思うかどうか……。

でも今年はレミゼとオリバー!。この二作は観たいです。
オリバー!はレミゼとほぼ同時期にハマった作品ですが、いまだに映画以外は未鑑賞。現地に行くしか観るすべがないもので……。
映画とあらゆるCD、原作小説、ミュージカルではないオリバー・ツイストの映画&ドラマを履修してます。私の希望としては、ビリーエリオットやレミゼオペラ座みたいに、ロンドン公演の映画館上映をずーっと望んでるんですがね。
マーク・レスターの可愛さとジャック・ワイルドのチャーミングさが光るミュージカル映画も大好きですが、いつかロンドンに生舞台を観に行くのが夢です。
そして急に思い出しましたが、確かリメイクというか再映画化の話があったような……。楽しみなような嫌なような。

オリバー! [DVD]

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  • 発売日: 2011/01/26
  • メディア: DVD
 

今回の日本公演、個人的には発表された大人キャストに特別好きな人はいません。それになんてったって、オリバー、そしてオリバー以上にドジャーのキャスティングが私には最重要です。誰に決まっても知らない子だと思うので、どうか私の好きなドジャーでありますようにと願うばかり。複数人いるでしょうし、誰を見るかは賭けですね。

ちなみになんですが私のイチオシは1994年ロンドン公演版のCD!ぜひ皆様聴いていただきたい〜!このドジャーが好きすぎてたまらないんですが、全体的にめちゃめちゃレベル高いです。フェイギン役は映画ファンにもお馴染みジョナサン・プライスです。

Oliver! (1994 London Palladium Cast Recording)

Oliver! (1994 London Palladium Cast Recording)

  • 発売日: 2020/02/01
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

あ、それから推しの出演作。主に矢崎広さんです。
特に何も発表されていませんが、推しが出るものは観たい。と言いつつ、割と内容等で厳選するタイプのファンです。観ないと分からないのは承知の上ですが、つまらなさそうって思ったり、演出家が苦手だったりしたら行かない確率が高いです。
さて今年はどんな作品に出演してくれるのでしょうか。
映像もあるかな?発表されてるのは3月公開の映画『すくってごらん』のみですが。



映画・ドラマ関連

 

2020年末から、急に韓国映画&ドラマの沼に落ちかけました。というかほぼハマってます。
きっかけはNetflixドラマの『Sweet Home』。
そこから韓国作品に興味を持ち、気になってたドラマやらおすすめ頂いた映画やらを観ているうちに、あれよあれよと言う間にこんなことに。Sweet Homeから『キングダム』とか『神と共に』とか観たのが決定的だった気がしますね。

今まで韓国ドラマは皆無、映画も数本しか観たことがないくらいだったので、人生まだまだ予想外のことが起こるなぁとしみじみ思っています。

基本的にロマコメはあまり興味無いので、観るのはその他ですが、ハードな作品が多い。そのせいか最近やたらと夢見が悪いのがささやかな悩みです。(殺されそうな夢ばかり見てる)

推し俳優も出来てきました。今のところチュ・ジフンとキム・ドンウクあたりにときめいてます。

沼落ち必須のようなドラマ『客 ザ・ゲスト』を履修中。いい加減この不幸から救い出してくれ。

客 -ザ・ゲスト- DVD-BOX1

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  • 発売日: 2019/12/03
  • メディア: DVD
 

 

あと推しということでジェイミー・ベルの出演で嬉しいニュース。
フレッド・アステアを演じることが発表されましたね。あれも昨年末くらいだったか。
こんなに嬉しいニュースはないってくらいに嬉しかったので、後はどうか無事に製作、公開までこぎつけてくれるよう祈るばかり。

それから新作映画Without Remorseが、4月30日にアマプラ配信スタートです。IMDb見る感じ、全世界一斉。皆様よろしくお願いします。

 

おうちで韓国映画を観まくってますが、映画館には全然行けてません。地元でやってないと厳しい。
まあ緊急事態宣言が明けたら観に行くかも……と思いつつ、やっぱりまだしばらくは自粛ですかねぇ。
観たい度とどこでいつやってるかに普段以上に左右されてます。ちょっと観たいだけだとなかなか行けなくなってしまったよ。



読書

韓国映画沼に落ちかけた結果、読書が捗りません。
純粋に時間が足りない。そして気力も足りない。

2019年末に『ツバメ号とアマゾン号』を読んだきりだったアーサー・ランサムの一連の作品、通称「ランサム・サーガ」ですが、一年越しにがっつりハマっております。言ってもまだ三作しか読んでませんが。
読めば読むほど彼ら彼女らが大好きになって、私も友達の気持ちで読んでしまう。なんて輝かしい少年少女時代。
全12作あるので、長く楽しめます。ありがとうございます。

ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

 



楽器

 

Twitterで繋がってる人はご存知かと思いますが、2020年11月から、かねてより憧れだったバイオリンを始めました。
正直人に聴かせられるレベルになるとはとても思えませんが、楽しいのでしばらく続けます。
あとやりたすぎてついこないだフルートも買っちゃったんですが、全然練習出来てません!時間が足りません!レッスンがあるからどうしても日々バイオリン優先になるんですよね〜。まあ趣味なのでおいおい。
新しいチャレンジは楽しいです。





とこんな感じで、自粛生活の中でもゆるく趣味を楽しんでます。

まとまった文章書くとすっきりするー!ので、多分また何か書きます。ではでは。

『The Musical Concert at Imperial Theatre』Program B 配信感想

帝劇コンことThe Musical Concert at Imperial TheatreのProgram Bを配信で観劇しました。 感想メモ。割とTwitterまとめって感じの文です。


ほぼ男性陣の話です。あと私は藤岡さん推しです(笑)あしからず。




人別にいこうかなと思ったけど、ここは楽曲別にいきます。
書きたいのだけ。



セットリスト全曲はステージナタリーさんの記事へどうぞ。

ようこそ帝国劇場へ、山崎育三郎ら出演「THE MUSICAL CONCERT」Program B開幕(公演レポート / セットリストあり) - ステージナタリー




王様と私』より『シャル・ウィ・ダンス?』

男性出てきた時、「え、あれ藤岡さん?ほんまに藤岡さん?歌うの??」ってなりましたよ。もう出てきた!っていうのもあるけど、選曲意外すぎて……! 瀬奈さんと歌うのーー!??シャル・ウィ・ダンス!!
スーツのせいかシュッとして見た目もかっこよかったですが、歌い出した瞬間からやばいー!!
もう「カッコイイ……」しか出ない。
そこからの、次の曲ですよ。


『キス・ミー・ケイト』より『ソウ・イン・ラブ』

藤岡さんの低音!!やばい痺れる!!
もうこの二曲で藤岡さんに完全にノックアウト(改めて)。
いやーそれにしても意外でびっくりしましたしね。ここ歌うのか……。


屋根の上のヴァイオリン弾き』より『陽は昇りまた沈む』

上手いメンツ揃いなので、全員のハーモニーが素晴らしかったですね〜。皆様の声が美しくてうっとり聞いちゃう。


ラ・マンチャの男』より『見果てぬ夢』

前半福井さん、後半海宝くん。
2人とも凄いー!!
個人的には海宝くんの方がより好みだったかな。
素晴らしい迫力。


『シカゴ』より『オール・ザット・ジャズ

とにかくかっけえ!!
いいですよねシカゴの、女性のカッコ良さ……!


レ・ミゼラブル』より『カフェ・ソング』

海宝くんマリウスをまた聞けるとは。
公演での仲間たちがロウソク持って……という演出が思い出されて涙出そう。
海宝くん好きになったの2015年レミゼで見た時なんですよねー懐かしい。上手さ衝撃だったな……。


レ・ミゼラブル』より『彼を帰して』

福井さん、もう素晴らしい……!!
しっとり美しく哀しく、切望するように歌い上げる。逸品です。
ちなみにこの時最後の方配信止まって、まじで悲鳴出ました。(雷と雨のせいかしら……)
頼むWOWOWさん。


レ・ミゼラブル』より『民衆の歌』

マリウスだらけで笑いました。
でもいいメンツ。大好きな曲だし、めっちゃ良かった。


『オリバー!』より『愛はどこに?』

万里生さんはとても良かったんだけど!!
オリバーはConsider YourselfかI'd Do AnythingかAs Long As He Needs Meが聴きたかった!!っていう個人的好みの問題です。(ドジャーが好き)
というかなんで日本で全然やらんのや。公演した時お客入らなかったんですか……??オリバー観たいよー。


『ガイズ&ドールズ』より『はじめての恋』

海宝くんと笹本さん!何この可愛いペア!キラッキラの可愛い男女って感じで、まずルックスから可愛かったです(笑)
歌もいいなーこのペア。ピュアな感じ。


ミス・サイゴン』より『神よ何故?』

育三郎さんのこれ泣かせてきますね〜。
千秋楽の配信では泣いてたように見えた。
魂こもってて、すごく心打たれました。


ミス・サイゴン』より『世界が終わる夜のように』

これ私のハイライトいっこめ!!
これが聞けただけでも4000円の価値十分です……ありがとうございます……。
クリス嫌いですけど、藤岡さんにこんな歌声で歌われたらそりゃーついて行きますわ。深みがあって大人でセクシーで、もうなんなのこの声。
知ってたけど改めて、「どっから出てんの」ってなりました。国宝かよ。
ちなみに笹本さんとの相性いいねーって感想を多数見かけたんですけど、個人的には相性悪いと思いました……。
笹本さんは割と好きな方だったんですけど、これはなんか……藤岡さんと声がぶつかり合ってるようで。溶け込んでなくて、個人的にはあんまり。
笹本さん他のでは思わなかったんだけど、これはもうちょい柔らかく歌って欲しいなーってなった……。


ジャージー・ボーイズ』より『ジャージー・ボーイズメドレー』

私のハイライトにこめ!!
キャスト見た時から、「最強JBくる」って思ってたけど、まじで最強でした……歌唱力で殴ってくるメンツ……。
4人とは思えない声の圧、厚み、あのハーモニー。
2回ともアッキーさん絶好調で、すごいのびのびしてて、こないだのJBコンより更に凄いのでは?と思った声でした。(こっちの方がリラックスしてたのかしら)
そしてなんと言っても、4人の楽しそうなこと!!
楽しそうで、嬉しそうで、幸せそうで。
あんな4人の笑顔見たら、こっちも幸せですありがとうございます。
4人ともめっちゃ踊るし。
千秋楽での、階段上にダッシュしていって、ブンブン手を振りまくってた藤岡さんと、あなたそんな面があったの?というくらい異様に踊りまくり弾けまくりの海宝くんの姿が忘れられません(笑)海宝くんあんな弾けることあるんだ……。可愛い……。
海宝くんの顔が好きじゃないとか言ってる母が、あまりの可愛さに「可愛い」言いながら爆笑していました(笑)
あ、あとアッキーさんソロをにこにこ見つめてる藤岡さんが映り込んでたのも良かったー。
何か落ち込んでも、この4人の笑顔見るだけで元気になれる!ってくらい幸せな時間でした。
そして福井さんのレミゼに続き、ここでもちょっと配信止まったんですよ私……。こっちは復活割と早かったけど……。また悲鳴ですよ……。
なのでWOWOWさん、放送はこの千秋楽をお願いします!(笑)
あとメドレーがいつものじゃなくて良かった。いつものはもう飽きた。
何よりラストがWho Loves Youだったのが最高ですありがとうございました。


『ルドルフ・ザ・ラスト・キス』より『愛してる それだけ』

これウィーン盤を聞きまくってる、大好きな曲です!!
笹本さんのパワフルさがこれは良かったよ。
観たいなールドルフ観たいなー。


『1789-バスティーユの恋人たち』より『サ・イラ・モナムール』

和樹さん全然出ない!となってたところ、やっときた……。そしてこの一曲だけ……。(格差感じる)
けど、和樹さんの歌うこの曲めっちゃ好きです。
今回のキャストは声の圧強い人が多いので、それに比べると和樹さん優しい〜ってなったけど、そこもまた好き。温かい感じ(?)大人の男性。


モーツァルト!』より『僕こそ音楽』

アッキーさん声めっちゃ美しい〜!!最高〜!!
でも私、アッキーさんの『影を逃れて』が聞きたくて聞きたくてたまらんのですよ……。
でもいつも僕こそ音楽だよね。たまにはお願いしますよ東宝さん。


エリザベート』より『闇が広がる』

このペアいいですね〜!
幻になってしまった育三郎トート。万里生さんのスコーンとした青年声がまた合ってて。
そういえば私、この曲は数年前の芳雄さんの『僕らのミュージカルソング』で歌ってた、井上×藤岡ペアがもんのすごく大好きなんですよ(余談)。


エリザベート』より『私だけに』

宝塚出の方は、私の好みに合う人ほぼいないんです。上手いとは思うんだけど。
でもそんな中、涼風さんには衝撃……!もう好みか好みじゃないかを通り越して、凄すぎる……!!
どれも「は?うまっ!」ってなってたんだけど、特にこれと42ndストリートが印象的。
私だけに……もう最高だった……感激した……。いや凄いですね。凄すぎて、あの歳でこんな声出るんかっていうのもあるし、「妖怪」と言われてるらしい(?)のも納得です。


マイ・フェア・レディ』より『踊り明かそう』

歌の感想じゃないですけど、並びが藤岡さん海宝くんでおいしかったです←



トーク

歌について触れてないのにこれだけ書くのあれなんですけど、平原さん面白すぎる。
あのトークはクセになりますね……。
天然というかなんというか。延々と聞いてられます(笑)

藤岡さんはレミゼ初出演時の稽古で遅刻しまくってた話聞いて、分かっちゃいたけど神経太いなこの人って思いました。図太い……私には無理……。
あと配信ない日だったんですけど、Twitter上のレポで見かけた、サイゴンで思いっきり噛んだ話。そりゃ伝説にもなるわな。共演者大変やな、笑うの我慢せなあかんかったから(笑)

海宝くんの旗折っちゃったエピも良かったですね。良かったっていうとなんかおかしいけど、あの優等生然とした海宝くんでもそんな失敗をしてきたんだな……と思うとなんか励まされました(笑)






いやー楽しかったです。 配信ほんとありがたい……。 AとCもWOWOWで見れるの楽しみです。 Bももちろん永久保存版やな! また次の企画もよろしくお願いします。