ウィーン版ミュージカル『Mozart!』Blu-ray感想
2015-2016にウィーンのRaimund Theaterで上演されたミュージカル『モーツァルト!』。
日本版のDVDを観たときあまり好みではなかったので、どうしようかほんの少しだけ悩んだのですが、Mark Seibertが出演してるのでやっぱり購入。
撮影は2016年2月26日と27日のようです。(2日に分けてるのか……)
字幕は英語のみなのですが、英語を必死に読んでると画面に目がいかなさそうなので字幕なしで。(英語も得意じゃないし)
日本版観てたから流れはなんとか分かりました。よかった。
というわけで、感想はごく簡単に。
感想
とにかく素晴らしかった!!!
あまりの素晴らしさに、やっとこのミュージカルの良さが分かったかな、と。
とにかく主演のOedo Kuipers。
この舞台の何が良かったって全て良かったんだけど、この人がまたとんでもなく良かった。
新人なんて信じられない。
CDで聴いていたとき、歌声自体はそんなに好きではなかったのですが、映像で見たらこれがもう最高。
フレッシュさが上手い具合に役にハマっている。子どもっぽさや剽軽さがとてもナチュラルで、それは彼の演技の上手さもあるんでしょうけど、とにかくこの役がハマリ役なんだなーと思いました。若さも大事。
『残酷な人生』や『影を逃れて』に激しく感動しました……。
それからコンスタンツェのFranziska Schuster。このコンスタンツェはとても好き。
衣装が現代的なのも良し、ボーイッシュで凛々しいのもカッコいい。
見せ場の『ダンスはやめられない』、もう素晴らしかった……!
ウィーンミュージカル初心者の私は、知っている俳優さんはMark Seibertの他Thomas Borchertのみ。
この二人も、もちろん素晴らしかったのですが……ただ、今まで色々なCDとかで聴いて知っていたこの二人に関しては、CDの方が迫力がもの凄かったように思いました。これはBlu-rayの限界か。CDの方が音が良いですね。少なくとも私の環境では。
それでも二人とも最高!!!レベルが高い……。
Markさん非常にカッコ良かったです。
日本版のDVD観たとき、このコロレド役はややコメディはいってましたが、Markさんのは終始かっこいい。
貫禄がありますね。
今までCDを聴きまくったり、映像はチラチラ見ていましたが、やっとちゃんと演技が見れて感動です。
新曲?のモーツァルトとコロレドのこのデュエットが好き。
Thomasさんはお顔を見るのが初めて。声から想像していたルックスと違う……!(笑)
Markさんもルックスと歌声にギャップがある人だと思いますが、Thomasさんもなかなか。凛々しくも優しげで、とてもかわいい人だなーと思いました(笑)
それからあまりにもステージが美しすぎました。
それだけでうっとりと見惚れてしまうくらい。
演出もとても好き。
ステージも演出も、とにかくセンスが良いというか、洒落てるというか。
第一幕『影を逃れて』のラストの演出がものすごーく印象深いです。
ところで日本版でも思いましたが、父と息子の物語が非常に良い……。
やっぱり好みとしては『エリザベート』にはかなり負けるんですが、イマイチ好きじゃないと思っていた作品の素晴らしさが分かって良かったです。
本場は凄いですね。
Blu-rayはリージョンフリーなので、普通に日本のプレーヤーで観られます。(DVDは知らない)
舞台はやっぱり生が一番ではありますが、こうして手軽に海外の舞台が観られるのはとてもありがたいです。便利な時代だ。
日本語字幕はありませんが、皆さんぜひ鑑賞して本場の『モーツァルト!』を体感しましょう。
おかげで『モーツァルト!』までウィーンに観に行きたくなっちゃったよ………。
↑CDは日本Amazonで買えます。
Blu-ray、DVDはドイツAmazonか、下記リンクのウィーンミュージカルワールドさんからどうぞ。