すきなくらし

映画、ドラマ、小説、舞台等の感想記録と、たまに雑記

『ジャージー・ボーイズ イン コンサート』2020年公演 感想

今更ですが感想を置いておきます。



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昨年、色々な作品をスルーして、今年のジャージーボーイズにお金を注ぎ込もうと決めていました。
でも思いがけないこの世界情勢、公演は中止。中止発表前から中止になるだろうと思っていたけど、やっぱりショックで。

そこにまさかの、コンサート版での開催。さらには信じられない、まさかの配信という形も。(ゴーディオさんありがとうございます)
最初はこのコンサートも、東京に行く気満々でした。矢崎さんの帝劇デビューもその場で見届けたかったし、ジャージーボーイズは私にとって特別だから。

でも色々考えて、悩んで、結果としては諦めることにしました。
劇場で、生で、観れないことが悔しすぎて、観れる人に嫉妬して、自分で諦めることにしたにも関わらず、悔しくて悔しくてたまりませんでした。

そんな中、最初の数日は無観客という形になったけど、なんとか公演が始まって。家からだけど、ジャージーボーイズを観れた嬉しさでいっぱいの中、なかなかその悔しさは私の中からなくなりませんでした。

それが完全にとは言わずとも、ある程度吹っ切れたのは8月1日。お客様が入っての、初めての配信。
この日は、観ながら心の中が感謝の気持ちでいっぱいでした。幕を開けてくれたこと、皆様が無事にこの舞台を届けてくれていること、この作品を観れること。
私もちゃんと観客の一員なんだって、家にいても思えて、本当に嬉しかったし有難かった。この日が今公演一番の号泣日でした(笑)
千秋楽では意外と泣かずに、この日が一番の涙涙の公演。嬉しくて胸がいっぱいで。
矢崎さんの帝劇デビューも、この日にやっと実感しました。矢崎さんが、帝劇のセンターでソロ曲を歌ってる……感慨深すぎてボロ泣き。

千秋楽。終わってしまったらロス状態になるだろうと思ってましたが、意外にも、それよりもとにかくスッキリとした気持ち。
もちろん寂しいけど。
いつ中止になるか分からない状況の中、予定通り終えられて良かった。



今回もジャージーボーイズは素晴らしかったのですが、内容自体はもう語りません。過去記事見て(笑)
役者感想はちらっと後述。

音楽がもう、やっぱり最高ですね。
物語も良いんですけど、はっきり言ってジャージーボーイズは私好みのストーリーじゃないんです。なのになんでこんなに惹かれているかと言うと、やっぱり演出で受けた衝撃と、役者と、音楽の良さなんでしょうね。そして、音楽への愛。

それぞれのソロ曲も、個々の持ち味が出ててとても素敵だし、グループ曲がもう!最高しか言ってないけど最高です!
Walk Like A ManとかDawnとかWho Loves Youとかもう凄いじゃないですか。震えますよ。
それで思い出したけど、今回チームBLACKで歌うBig Man In Townのハーモニーが異様に美しかったです。鳥肌たった。


WOWOW撮影チームも本当に素晴らしかったです。ありがとうございます。
日に日にカメラワークが良くなり、ああここ!そうそれ!という、痒いところに手が届く映し方。
ラストのフランキーの独白、「街灯の下で〜」のくだりを、暗闇の中スポットライトを浴びているフランキーの姿を後ろから映す。あそこは特に良かった……。あの台詞の情景が、そのまま目に浮かぶような映像。
他にもDawnの、皆が順に振り向いていくとことか。あの部分、最初の公演は見せてくれなくて焦りましたけど、途中から完璧なタイミングでしたし。
Cry for Meの下から撮るスポットライトとボブのコントラストの綺麗さとか。
ボブの「彼ら、彼女たちだった」のカメラ目線アップとか。
立ち去る前のニックを袖から撮るのとか。
アンコールのラスト決めポーズのバックからのショットとか。
もう最高でしたありがとうございました!




役者感想


中川

常に上手いアッキーさん。初日は本人比であれ?って気もしたけど、あとは全部素晴らしかった。
2年前より更に美しさに磨きがかかった感じで、あらゆるところで「おお……」と感嘆の声が(心の中で)。美しい……よく出ますねあんな声。
あ、最後の数公演のC'mon Marianneの声!あれ最高でしたね〜。あのアレンジがね、かっこいいです。
「僕とパートナーシップを結ぼう」で矢崎さんをいじりまくってて、仲良くなったんだなぁと嬉しい気持ちでいます(笑)


藤岡

待ってました藤岡さんのトミー!帰ってきてくれて本当に本当にありがとう!
このヤンキー感最高〜クセになるんですよ……。
本当にハマり役ですね。歌も当然の上手さでマジでありがとうございます。
本編映像、トミーとニックのシーン多めでしたが、本編での藤岡さん芝居上手すぎる…好き…。歌も芝居もどちらも大好きなので最強です。
藤岡さんとアッキーさんの仲の良さだったり相性の良さだったり、気の許せる二人の間の空気感が、フランキーとトミーの関係に照らし合わせるとグッときますね。
カテコのCan't Take My Eyes Off Of Youでいつもアッキーさんとハモるのすごく良い。あとEarth Angelでどんどんアレンジ効かせてたのめちゃめちゃかっこいい。アーティストですね〜。
千秋楽の挨拶、人のことは散々いじるクセに自分はめっちゃめちゃ真面目なコメントしてたそんな藤岡さんが大好きです。締めではふざけてたとこも大好きです(笑)


尾上

とにかくキャラが濃い。自由人だし面白い人で、こっちもクセになる。トミーとしても良い。
歌も悪くないけど、この濃いキャラが良いから、この人もすごく本公演で見たいです。
とにかく癖が強いけど、なんか愛しくなるタイプ(笑)トミーはこういうタイプ多いですね。
私再演の時の感想に書いた気がするけど、ジャージーは4人(役)とも好きじゃないんですがトミーはなんか気になって仕方ないんです。酷いけどその酷さがもう可哀想……って感じになる(笑)右近さんも良いトミー見せてくれそうで、期待が高まる。
アドリブでばらされてましたけど、藤岡さんに「大好き」ってメールしてたそうですね(笑)かわいいな!!藤岡さんやっぱり兄貴やわ~。


矢崎

Cry for Meは安定の素晴らしさ。この曲が矢崎さんの声のキーにピッタリなのか、一番の美しく響く。
December, 1963は、私的にはもうちょい余裕欲しいなーと思って聞いてます。でもこのコンサートでは、ステージ上を走り回ってたのも可愛いし、アンサンブルに「さんはいっ」ってやってるのも可愛いし、やることなすこと可愛かったです。あんなボブは矢崎さんだけですね。海宝くんも東くんも、この曲をコンサートで歌うとしても多分走らない(笑)
これは私の気のせいというか、自分の気持ちが投影されてたのかもしれないけど、千秋楽では矢崎さんがこの歌の時今にも泣き出しそうに見えて、それを見て私は多分初めてこの曲で泣きました。まあ多分気のせいだったんですけど。歌のところ以外では感じなかったので。でも私は泣いた…。
An Angel Criedは、7月の配信では大丈夫か!?って思ってました(笑)今にも声が出なくなりそう、いっぱいいっぱいって感じで。2年前のコンサートの時はもっとスパーンと出てた気がするんですけど、生の迫力でそう思ったんですかね……?でも8月は比較的声出てましたし良かったです。
この後のTranceの歌声好き!ワイルドさ効かせてて。
このBackup Sessionsの時踊りまくってるの超可愛かったですね~!!

やっぱり矢崎さんは歌も好きだけど芝居が好きだし、今回も芝居でも魅せてくれたけど、本編がめちゃめちゃ観たいですね……。
前半の若い爽やかなボブも可愛いし、後半の自然に落ち着いた演技素晴らしい。(本編だとこの自然な変化(声のトーンとか凄い)に最後気づいて、うわってなるんですよね、毎回……。) Stayで泣きながら去っていくのがもう……。
あと千秋楽はOpus 17の「僕は平気さ」のハモリ歌いませんでしたよね?あれなんかグッときたな……。

8月4日の挨拶で、いじられキャラが分散したって言ってましたけど、やっぱりいじられキャラでしたね。
カテコだけでなく、なんならコンサート中もアドリブでいじられている(笑)
フランキーとの「僕とパートナーシップを結ぼう」の時、アドリブのやり取りでくっしゃくしゃの笑顔になった時があって、もう可愛すぎてニヤニヤしてしまいました(笑)
この挨拶の時、笑いにも溢れてたけど、とても良いことも言っていて。Who Loves Youの「探せ」の時に振り付けで手を伸ばす、その先にお客さんの顔が見えて……というような。記憶がもう怪しいしもう一度全部挨拶聞きたいんですけど、公式さんは千秋楽のカテコしか動画あげてくれないですね……悲しすぎる……。
あと新キャストめっちゃ褒めてたし、それから藤岡さんと仲良しだねニヤニヤしちゃいました!


歌が上手い!とにかく声が好みです。 矢崎さんとのCry for Meは2人の声の相性も良くて素敵だったし、2年前は海宝くんが歌っていたMy Eyes Adored Youもとっても素敵。
最初はちょっと気取った感じだと思ったんですけど、何回も見てると案外可愛いかもって。ボブらしい、滲み出る坊ちゃん感。
回を追うごとにこなれてきた感じありました。


spi

spiさんのBeggin'ね!声はそんなに好みじゃないんですけど、とにかく迫力があって情感こもってて、めちゃめちゃかっこいいんですよね。
グループから離れて、立ち去るとこの芝居がすごく好きです。カメラワークも良かった……袖から撮るのとても良かった……。
ウィンクがハリウッドスターみたいでいつも撃ち抜かれます(笑)


大山

第一印象があまりに「陽」で、なんかもう歌ってるところは「歌のおにいさんか!?」と思いました(笑)
私のイメージするニックとは違いすぎて、ある意味度肝を抜かれました。でもアリかも……。
この人の語り口はすご〜く好き。芝居……観たい……。
でも歌も好きです。Opus 17の「時を戻したい〜」を7月の配信時は下げてきてたけど、8月からは上げてたので、とてもテンション上がりました。大好きな曲だし、ここは高い方が良い。出るんじゃんまさし!しかも綺麗に!



結局観ていたらみんな好きになるんですよ!!
まさに「みんな違ってみんないい」。
一番好きなのはやっぱり矢崎さんだし、藤岡さんも大好きだし、でもそれぞれの魅力がとても出ていて、結局惹かれちゃうんですよね。
みんな本公演観たい……。



アンサンブル

今回アンサンブルの上手さをすごーく実感しました。
もちろん前から分かってたけど、今回改めて感じた。多分配信での鑑賞、アンサンブルもカメラが多く抜いてくれたからかと思います。存在感があった。そんなカメラワークも最高でしたね……。
もう皆さん素晴らしすぎて、あなた達のお陰でこの厚みのあるハーモニーが生まれてる!!ありがとう!!って思いながら観てました。






まとめ

本当に本当に、ジャージーボーイズカンパニーには感謝してもしきれません。
この作品を届けて下さってありがとうございました。
この灯りがいつまでも消えませんように。

絶対あると信じてる、チームBLACKとGREENの本公演待ってます!
その時は劇場に行ける世の中になっていますように。皆様無事に過ごされますように。




おまけ

帝劇コンことThe Musical Concert an Imperial TheatreのProgram Bを配信で見ました。
お目当ては藤岡さんはじめJBメンバー。水曜の一回だけでいいやーと思ってたのが、あまりに素晴らしかったので、結局千秋楽も鑑賞。
色々感想はありますが、ここではJBのことだけ。


アッキーさん、藤岡さん、海宝くん、福井さんという初演メンバーかつ歌唱力最強メンバー。
期待はしてましたが、素晴らしすぎた…!
四人とは思えない声の圧、厚み。響き渡るハーモニーが最高。
アッキーさん、むしろJB今よりも更に凄い声だったような!?(笑)(リラックスしてたのかな?)
そして何よりも、四人があまりにも楽しそうで楽しそうで!
特に千秋楽は凄かった。藤岡さんは階段状に走って行って、全力の手振り。海宝くんは、そんなキャラだったの!?というほどに踊り狂い。
あの楽しそうな、嬉しそうな、幸せそうな彼らの笑顔を見ているだけで、こちらも物凄く幸せでした。
海宝くん、福井さんもJBとして帝劇に立てて良かった…。
こちらも最高のコンサートでしたありがとうございました!
WOWOW放送が待ち遠しい。




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