すきなくらし

映画、ドラマ、小説、舞台等の感想記録と、たまに雑記

舞台『薄桜鬼 新選組炎舞録』感想

大好きな俳優2人が共演してるこの作品。

窪田正孝と橋本淳。

DVDが出てるのも知ってたけれどスルーしてたのは、元のゲームの概要とかあらすじとか読んで、「絶対これ好きじゃないヤツ」と思ったからです。

が、今回なんと、時代劇専門チャンネルさんが放送!

ということで、割とウキウキと録画して、満を持して観ました。その感想です。

 

 

薄桜鬼 新選組炎舞録

 

2010年10月1日〜17日 天王洲銀河劇場

時代劇専門チャンネルにて鑑賞)

 

 

 

 

 

内容紹介

幕末、文久三年から物語は始まる。主人公・雪村千鶴は江戸育ちの蘭学医の娘。父・綱道は京で仕事をしており離れて生活をしていた。ある日、父との連絡が取れなくなり心配になった千鶴は、男装をして京の町を訪れる。そこで千鶴はある衝撃的な場面に遭遇し、新選組と出会い、父の行方を共に捜すこととなる。新選組隊士達の間で起こる出来事、自身の出生、交わる新撰組の隠された秘密。幕末を駆け抜ける男達の生きるための闘いが繰り広げられる。(Wikipediaより)

 

 

スタッフ

演出: キタムラトシヒロ

脚本: 毛利亘宏

 

キャスト

早乙女太一黒川智花木村了窪田正孝中村倫也武田航平、橋本淳、川岡大次郎、坂本爽、中村誠治郎、杉山彦々、橋本望、RYO、伊崎右典、木下ほうか

 

 

 

 

 

感想

全然期待してなかったけど、割と面白かったです。

ただし!!予想通り、やっぱり「好きじゃないヤツ」でした。

どーもね、こういうの好みじゃない。

 

 

とりあえず、※ネタバレあり というか別にたいしてネタバレはしてないかな、と思うのですが、配慮とかはしていないので、気になさる方は注意。

 

あと内容の感想については、割と文句たらたらなので、ファンの方はスルー願います。

 

 

 

 

内容について

私ゲームってほぼしないんですけど、宣伝とか見るだけでもいわゆる「恋愛アドベンチャーゲーム」って、「あ、むりだな」と思うタイプなんですよね。

特に実在の、歴史上の人物などが相手のやつは。

彼らこんなんちゃうやろ、って思うのと、あとなんというか、「女の子はこういうのが好きなんでしょ?ときめくんでしょ?」というのが押し付けがましい感じがして嫌(笑)

 

で、この『薄桜鬼』ですけど、いやー恋愛アドベンチャーゲームが元って知らなくても、恋愛アドベンチャーゲームってわかるね!セリフの感じがね!

小っ恥ずかしい(笑)

あれでキュンキュン出来るならいいんですけど。私の好む恋愛ものは……!違うんです……!

みんながみんな「千鶴!」「千鶴!」ってヒロインを気にする感じとかね。うーん。

 

そして「新選組」に「鬼」。そして「羅刹」、これっていわゆる吸血鬼だね?

最初出てきたの見たときは「ゾンビかな?」って思ったけど、吸血鬼だったよね。

アメリカとかでもね、流行ってますよね、吸血鬼とかのいわゆる「人間じゃないモノ」との恋……。

なんかもう「女の子こういうの好きなんでしょ?」というのを詰め込んだごった煮感!

うーん、自由だ!

 

ところで羅刹が吸血鬼なんだなーってとこまではいいんですけど、羅刹化した人に銀の銃弾を撃ち込む、というとこは正直言って笑いを堪えて震えました。まんま西洋のヴァンパイアだよ……もうニンニクと十字架も用意すりゃいいんじゃね?

 

 

とは言え、ストーリー自体は特に退屈することもなく、それなりに楽しんで観れたので、まあまあ良かったです。

真面目に取ると、マイノリティの闘いだったり、復讐が復讐を呼ぶ辛さだったり。シリアステーマで。

ただなーやっぱり好みじゃないんだよなー。惜しい。

 

 

 

 

キャストについて

 

窪田正孝橋本淳と、お初の早乙女太一について熱く語ってます(笑)他の人の話はほぼしてませんごめんなさい。

 

 

 

まずはお目当ての1人、窪田正孝

 

前提として、私は新選組が好きですが、ただそれは「司馬遼太郎の作品の」もしくは「司馬遼太郎原作の」、という条件付き。

要は司馬遼太郎が作り上げた新選組が大好きなんです。

 

で、司馬遼太郎の描いた沖田総司って、ものすごーく透明感があるんですよね。かっこいいというよりは、とにかく透明感が凄まじくて、純。いつも穏やかで、ニコニコしている。

ドラマ『新選組血風録』、1968年版の島田順司と、2011年版の辻本祐樹、どちらも私の思う沖田に近い。

 

窪田くんの沖田は、ビジュアル見た時点で、「なんか違うな」と思ってたんです。(ただしものすごーくかっこいい

なのでそんなに「私の沖田像」に近いことには期待せずに見ました。

 

結果、やっぱり違った(笑)

この沖田はなんというか……ダークですね。腹黒っぽい。辛気臭い気も。

でもそれは窪田くんが演じたからではなくて、多分元のゲームの沖田がこういうキャラなんだろうなーと思いました。

私の好きな「司馬遼太郎の」沖田像も、窪田くんは出来ると思います。この人何でも出来るし!(笑)そっちが観たいなぁ……ってなりました。

 

あと窪田くんはどうしても「映像の人」のイメージ(実際そうだし)なので、舞台ってどうなんだろう……と思ってました。発声とかね。声の通り良くなさそうって。

これはハズレ。第一声聞いてびっくり。あ、いつもと違うわ、って。いつもと同じ声だけどいつもと違う。これは嬉しい驚き。ドキッとした。

でもいつも映像作品で見る、繊細な表情だったり目の動きひとつだったり…そういうものはやっぱり舞台より映像作品の方が堪能できるなあと思いました。窪田君の繊細な演技大好きなので。これも舞台の「映像」ではあるけどね、撮り方が違うので。

 

あとなんか全体的にセクシーで色っぽかった。色気駄々洩れのセクシー沖田だった。(窪田くんがやってるだけでやたらかっこいいし……)

 

そういえば病気で咳き込んだり、フラフラになるの。これ窪田くんの演技だー!と思いました(笑)うまく言えないけど、窪田くんの得意とするやつだ、みたいな(笑)

 

ちょっと残念だったのは殺陣かな。決して下手というほどではないのですが、でもそんなに上手くない。しかも沖田役だし……うーん。経験値が足りなかったか。

 

ところで沖田はもっと出番多いと思ってたんですけど、そこまでだった。ただ死の場面はガッツリ土方さんと話す時間がある、こういうのやっぱり沖田の扱いだなーって思いました。

 

 

 

 

 

もう1人のお目当て、橋本淳

 

彼はすごい脇役かな、と思って観始めたんですが、まー目立つこと。下手したら沖田より出番多くないか?橋本くんファンとしては出番が多いことは有難かったですが。

役としてもなかなか美味しい。原田のくせに(笑)

 

しかも橋本くんは殺陣も上手い!

1人だけ剣じゃなくて槍で、難しいだろうなーと思うのですが、なかなか綺麗で動きも良かったです。流石。

 

彼は最近また映像への露出が増えてますけど、やっぱり舞台が輝くなー!と思いました。映像で見るのも好きだけど。舞台で纏うオーラというか雰囲気が、たまらなく好きです。

超かっこよかったし良い役だった。

 

 

 

 

 

 

 

お初の早乙女太一。有名人よねー。でも見たことなかったんです。

 

それはもう……衝撃を受けました。登場シーン。

何この殺陣の美しさは!!ガツンとやられました。すごい立ち回り。延々と見ていられます。

あまりの素晴らしさに、「あ、これは早乙女太一を見る舞台かな?」と思いました。(間違ってはない)

 

元々ファンでお目当てだった橋本くんも窪田くんも吹っ飛ぶ凄さ。カッコよすぎて美しすぎて、惚れました。

いやー彼こそまさに、流石の一言。幼少から鍛えられてるだけありますね。今まで見ていなかったことを激しく後悔しました。

 

是非生の立ち回りを見てみたいです。これは追っかける(笑)

 

 

 

 

 

 

 

他のキャストも良かったですよ。

殺陣はみんな相当練習したんだろうなーと思いました。

そして木下ほうかが出てて地味に贅沢(笑)

 

ただし、黒川智花が……。彼女嫌いじゃないんです。

まあ映像作品で見てた時も、上手いとは思ったことなかったけど、それにしても……こんな演技だったっけ?

浮きっぷりが半端なかったです。ここもっと上手い人にして欲しかった……。

 

 

 

 

 

まあ私としましては、かっこいい窪田くん&橋本くんを見れたのと、早乙女太一の素晴らしさを知ることが出来たので、総じて観て良かったなーと思います。

 

 

 

 

 

 

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