すきなくらし

映画、ドラマ、小説、舞台等の感想記録と、たまに雑記

『氷艶hyoen2019 月光かりの如く』感想

お久しぶりです。

はてなブログに出戻ってきて一発目の記事はこちら。

 

 

フィギュアスケート×源氏物語

『氷艶hyoen2019 月光かりの如く』

 

 

 

 

内容感想

 

BS日テレで元日に放送していたため、録画しておきました。

 

まず内容について、さらっと感想を。

 

私は『源氏物語』の知識は全然ありません。

学生時代に授業でかじったけれど、その微かな記憶さえもが遠いところへ……。

というわけで『源氏物語』とこの作品の具体的な差は分からないです。

 

そして観る前にTwitterで検索していると、「これは源氏物語を借りた別物だから」と皆さん仰っていました。

 

さて、でも例えそのコメントを見ていなくても、「これは源氏物語ではないよな……?」と知識のない私でさえも思うくらいには、源氏物語ではなかったです(笑)

 

もう完全オリジナルでもいいやん、って思って観てました。

はっきり言ってストーリー的には、面白いものでもないです。

ツッコミが捗った……。けど書かない。

 

役者陣の演技と、フィギュアスケーター陣のスケートが良かったので、成り立っていた感じ。

アイスショーと思って観ると大満足ではあります。でもちょっとでも「演劇」と思って観ると、だいぶイマイチかな……。

まあこれを観ようと思う人は、おそらく演劇ファンよりもフィギュアスケートファンの方が多いと思うので、その辺は問題ないでしょうか。

 

私もフィギュアスケートに興味なかったら観なかったと思うし。

 

あ、あと演出や舞台セットが綺麗で、なかなか凄かった。海の場面とか「おおお」ってなった。

お金かかってそう(笑)

 

 

 

 

出演者感想

 

出演者の皆様のおかげで、この作品は観れるものになっていましたありがとうございます。

 

まず役者陣の皆様。

 

私は特に波岡一喜福士誠治が良かった……!

波岡さんの憎々しい、典型的な悪役っぷり最高。

そして反対のポジションである福士さんの凛々しさよ。歌声も私好みでした。

 

あと滑るのすごいな……大変だったろうな……。

 

 

 

 

 

フィギュアスケーター陣の皆様。

 

スケーター陣は、それぞれにばっちり見せ場あり。

 

みんなよくあの衣装で滑れるな……プロすんごいな。

 

スケーター陣はさすが、滑りでの演技が素晴らしい。台詞入るとちょっと違和感はあるけど、それでも普通の演技は素人のはずと思えば上手い。体を使った表現は、皆さん本当にさすがの一言。

これ見るだけで価値があるので、やっぱり企画的には成功かな…(笑)

 

 

キャスト発表時、ランビエールリプニツカヤ出演に「うおおおおお!!!」ってなってました。

ユリア見てるだけで割と泣けてきてました←

二人で滑るシーンめちゃめちゃ良かった〜。

しかし日本のアイスショー兼演劇で、和物で、この二人見れるなんて、なんたる贅沢……というか異空間かな?

キャスティングされた方ありがとう、出演してくれたお二人、ありがとう。

 

ところでランビ演じた朱雀帝が、なんだかんだ一番可哀想だったように思うのですが。

 

 

荒川静香の悪役良かったなぁ、ぶっ飛び気味の陰陽師織田信成も。

しっとり、哀しみをたたえた鈴木明子も。

荒くれ海賊の一員で、真っ直ぐにリーダーを慕うキャラクターは、村上佳菜子にぴったり。

 

 

そして光源氏役の高橋大輔

本編前に放送された、ちょっとしたドキュメントでは、台詞言うのに照れっ照れだった高橋さんですが、本番ではさすが。

もうね、高橋さんの滑りが好きです。でも台詞入るとむしろ私がなんか恥ずかしかったよ!?(笑)

あと歌ねー。声が良い。好き。音外すのは、もうしゃーないかな(笑)

モテる感じとかよりは、優しさ溢れる柔らかい雰囲気の光源氏でした。

 

高橋さんだけの話じゃないけど、氷上の殺陣良いですね!スピード感凄くてカッコいい。

 

 

 

 

はっきり言って、「源氏物語と銘打った意味とは!?」と思ったけど、スケーター陣と役者陣がそれぞれ良くて、皆さん自分の最高のパフォーマンスを見せてくださっていたので、企画としては良かったと思います。

 

もうちょい脚本良ければもっと満足ですが←

 

でもこの企画はどんどんやっていって欲しいですね!

また海外スケーターも呼んでね!