『グラスハープ 草の竪琴』
『グラスハープ 草の竪琴』を観賞。
グラスハープ-草の竪琴- デジタルニューマスター版 [DVD]
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2005/10/21
- メディア: DVD
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1995年、アメリカ
監督: チャールズ・マッソー
脚本: スターリング・シリファント、カーク・エリス
原作: トルーマン・カポーティ
出演: エドワード・ファーロング、パイパー・ローリー、シシー・スペイセク、ウォルター・マッソー、ジャック・レモン、ショーン・パトリック・フラナリー
最近、カポーティに興味を持ちました。
まず村上春樹訳の短編集『誕生日の子どもたち』を読み、今は川本三郎訳の誕生日『夜の樹』を途中まで読んでいます。ちょうど、『誕生日の子どもたち』の途中まで。
- 作者: トルーマンカポーティ,Truman Capote,村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
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- 作者: トルーマンカポーティ,川本三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/03/01
- メディア: 文庫
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何作か収録作が重なっているので、訳が違うものを読むとまた新鮮です。
『誕生日の子どもたち』は、純粋で残酷で、キラキラと輝いていて……。
たいそう心惹かれました。
『夜の樹』はまだ途中ですが、孤独な人たちの物語ばかりの印象。こちらもまた良い。
カポーティを読んでいると哀しくて哀しくて、でも温かい。孤独なのは皆同じなんだ、と安心もする。
お気に入りの作家になりそうです。
今回観賞の映画『グラスハープ 草の竪琴』。
原作はまだ未読。映画を先に観てしまいました。
原作未読ですが、これは「原作に忠実なのだろうなぁ」と感じさせられた作品。
すごく小説っぽい。そして詩的。絵画的。
小説では、いわゆる「章」が変わるところであろう、そういうところに、映画としては少々ぶつ切り感を感じたのが、少しだけ残念。もっとすーっといって欲しかったかな。
でも良作だと思います。
それなりに事件は起こりますが、淡々と過ぎていく印象。はっきり言って地味です。しかしそれがいい。小説の世界観をよく表しているのだろうな、と思います。
これもみな、孤独な人たちの物語なんだ……と感じました。
孤独な中で愛を求め、愛に救われ、そして一歩を踏み出す。
人は誰しも孤独を抱えているんですね。
キャストが思いがけず豪華。
エドワード・ファーロング、実は初見です。噂通りの美少年でしたね。猫背気味で、人と接するのが苦手そうな少年。良い演技でした。
ベテラン陣は流石の貫禄。上手い方ばかり。
シシー・スペイセクすごく良かった。
ジャック・レモンとウォルター・マッソーの共演にまたニヤリ。
ライリーが印象に残りました。
役者はショーン・パトリック・フラナリー。出演作調べたけど、観たことあったのは『ソウ ザ・ファイナル』くらい。そして記憶なし(笑)
いわゆる「イケてる」男ライリーもまた、彼らの仲間。孤独を抱えていた。
原作は入手済みなので、また読みたいと思います。
- 作者: トルーマンカポーティ,大沢薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1993/03/30
- メディア: 文庫
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