『キル・ユア・ダーリン』
『キル・ユア・ダーリン』
観たいと思いつつも、なんとなく自分の好みではないような気もしていたので、しばらくスルーしていた作品。
観た結果。その直感は正しかった。
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2014/06/27
- メディア: DVD
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2013年 アメリカ
監督: ジョン・クロキダス
脚本: ジョン・クロキダス、オースティン・バン
出演: ダニエル・ラドクリフ、デイン・デハーン、ベン・フォスター、マイケル・C・ホール、ジャック・ヒューストン、ジェニファー・ジェイソン・リー、エリザベス・オルセン
アメリカの詩人、アレン・ギンズバーグの物語。
生涯を通した伝記映画ではなく、コロンビア大学在学中の話です。
鑑賞の目的の大部分はデハーンです。
デハーンは評判通り、なかなか魅力的でした。魔性の男ですね。変人一直線かと思いきや、割合マトモな面も多かったような気がしますが。
最初の詩の朗読場面は逸品ですね。そこで一気に持っていかれます。
ところでこんな役のデハーンを見るとついつい若きディカプリオを思い出します。そんな似てませんけど。
デハーンに比べ、ディカプリオはなんか健康的だったなぁ…とか思ったり。デハーンは病的ですよね。ディカプリオは元気にエキセントリック。まあ役が違いますけど。あ、両方褒めてますよ?
詩人に限らず、芸術家は変人というイメージを持っています。
ラドクリフ演じるアランはマトモでしたが、変人に惹かれていますものね。
何故こんな人に惹かれるの⁉︎と思いながらも、このデハーン演じるルシアンも妙な魅力がありますから。これは心持っていかれるのも無理はないだろう、と思わずにはいられないような。
そもそも人間は、自分と全く違う人にはついつい惹かれてしまうのだろうなーと思います。それが危険な魅力であっても。自由奔放な人には憧れを抱くのでしょう。
物語としてはどうも心に響いてこず。
今まで何本か、芸術家の実話系映画を観ましたけど、気に入った作品がないんですよね…。なのでやっぱり私の感性に合わないのかと思います。
ただ、『キル・ユア・ダーリン』、ラスト20分くらいはけっこう気に入りました。
なんとも言えない切なさとやるせなさが良かった。
あと最後の教授のメッセージになんかやたらと感動しました。いい人です。
個人的にはデヴィッドに感慨深いものがありました。どれだけ拒絶されても離れることができない。まあやってることはストーカーみたいなもんと言ったらそれまでですが、この、愛から生まれる身を滅ぼすような辛さは、観ていて同情を禁じ得ず。
相手に拒絶されている以上、諦めて縁を切るのがお互いの幸せだったんですけどね。難しいですね、人間の心って。
また殺人場面の彼らの表情なども、観ていて考えさせられるものがありました。
アランの決断も印象深かったですね。
しかしまあ全体的にはやっぱり私はいまいち。芸術家の考えることはよくわからん。
役者は地味に豪華キャストですね。演技もそれぞれ良かったです。
デハーン好きなら観るべきかと思います。すでに観ているでしょうけど。
ラドクリフもハリーポッター脱却を目指して頑張ってるなーと思いました。
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