すきなくらし

映画、ドラマ、小説、舞台等の感想記録と、たまに雑記

ぼくはクマ。クマの『パディントン』

とても久しぶりに二本はしごしてきました。
一本目『パディントン』、二本目『オデッセイ』。
まずは『パディントン』。明日『オデッセイ』感想アップします。

パディントン』 Paddington


2015年/イギリス
監督:ポール・キング
脚本:ハーミッシュ・マッコール、ポール・キング
出演:ヒュー・ボネビル、サリー・ホーキンスジュリー・ウォルターズジム・ブロードベント、ピーター・キャパルディ、ニコール・キッドマン、マデリーン・ハリス、サミュエル・ジョスリン、ティム・ダウニー、マット・ルーカス、ジュード・ライト、ベン・ウィショーイメルダ・スタウントンマイケル・ガンボン


作品紹介(映画.com)

1958年に第1作が出版されて以降、世界40カ国以上で翻訳され、3500万部以上を売り上げるイギリスの児童文学「パディントン」シリーズを初めて実写映画化。真っ赤な帽子をかぶった小さな熊が、ペルーのジャングルの奥地からはるばるイギリスのロンドンへやってきた。家を探し求める彼は、親切なブラウンさん一家に出会い、「パディントン」と名付けられる。ブラウンさんの家の屋根裏に泊めてもらうことになったパディントンは、早速家を探し始めるが、初めての都会暮らしは毎日がドタバタの連続で……。「ハリー・ポッター」シリーズを手がけたプロデューサーのデビッド・ハイマンが製作。ニコール・キッドマンらが出演し、パディントンの声は「007」シリーズのベン・ウィショーが担当。








感想

かわいいし気になるなーと思いつつソフト発売までスルー予定だった今作。
Twitterでの評判が非常に良かったのと、『オデッセイ』を観る前にちょうど良い時間の上映があったので鑑賞。


確かに!これは良いです。ハートウォーミングな、大人も子どもも楽しめる作品。
近くにいた子どもが素直に笑ってたのが印象的でした。大人の控えめな笑いとは違う(笑)


最初の方からもう胸がいっぱいで、泣くのをひたすら我慢、我慢。その努力は途中で諦めたわけですが。


今まで暮らしてきたところを離れざるを得なくなったパディントン。故郷を離れ、たった一頭で見知らぬ土地に出ていく姿。新しい土地に着いて、冷たいロンドンの人々に期待を裏切られる。
でもそこに声をかけてくれた人がいた。
私もきっと、見て見ぬふりをするひとり。異国の地で困っている人を見て、自分から何かしら助けの手を差し伸べる心を持ちたいと、痛烈に反省した。故郷を出てきた人は、誰もがきっと心細い。


人々の暮らしなど何も知らないし、人間から見たら常識外れのことをしでかす。カルチャーショックに翻弄されるクマと人間の姿は、映画では笑いどころでもあるが、同時にその滑稽さに普通との違いを強く感じて、でもその中で一生懸命なクマを見ていると、また何か胸がいっぱいになる。


パディントンは様々な出来事を乗り越え、新たな居場所を見つけることができる。
現実にはなかなかそうはいかないだろう。居場所を求める側の心と受け入れる側の心がかみ合わないとならないし、様々な制約、問題もある。


「ロンドンは変わり者だらけ。でもそれは誰でも溶け込めるということ」
誰でも溶け込める。きっとどこかに居場所を見つけられる。


今様々な問題があふれかえっている世界だけれど、パディントンのように故郷をなくした人が、新たな居場所、新たな家族を得られるようにする方法を、世界の皆で考えていかなければならないかもしれない。

そして、パディントンのように、皆が自分のことも受け入れられたら。私も。私はこうだと。








あ、あのお父さんめっちゃ好きです。良い家族だ。
そしてジョナサン役の少年、『インポッシブル』のトム・ホランド君の弟役の子だった。ちょっとだけ、ちょーっとだけ、ジョゼフ・マゼロを思い出した。


吹き替えで観たんですが、パディントンは松阪桃李くんだったんですね。好青年風で良かった。なかなか上手いと思う。


ニコール・キッドマンの出演は知らなかったので出てきた時驚いた。






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くまのパディントン―パディントンの本〈1〉 (福音館文庫 物語)

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