すきなくらし

映画、ドラマ、小説、舞台等の感想記録と、たまに雑記

ミュージカル『ドラキュラ』2011年日本初演DVD 感想

 

矢崎さん出演作鑑賞中。
今回は和央ようかさん主演ミュージカル『ドラキュラ』です。

2011年公演

スタッフ

原作: ブラム・ストーカー『ドラキュラ』
作曲: フランク・ワイルドホーン
作詞: ドン・ブラッククリストファー・ハンプトン
脚本: ドン・ブラッククリストファー・ハンプトン
翻訳: 常田景子
訳詞・演出: 吉川徹

出演

和央ようか
花總まり
安倍なつみ
小西遼生
上山竜司
矢崎広
小野田龍之介
松原剛志
鈴木綜馬
長谷川達也
神谷直樹
宮田祐也

感想

これは個人的にはイマイチ。

内容はレトロだなーと思ったけど、そもそものブラム・ストーカーが原作なんですね。そりゃ古典やわ。読んだことないんですけど、原作まんまなんですかね?

で、まあ展開的に目新しいものはないし、それでも面白い作品っていうものは確かにあるんだけど、このドラキュラはどうも引き込まれず。

それから私、やっぱり宝塚苦手かも……と思った……。(これがイマイチだと思う一番の理由かも)
宝塚自体は未体験なんですけど。
今作は、和央ようかさんが「世界で初めて女性がドラキュラを演じる」ということで。私は特に男役とは思ってなかったのですが。女性役か、はたまた中性的な、性別とか感じさせないキャラクターかな、と。
でもいざ見てみたら、これは男役ですね。
だからもう、思いっきり宝塚。しかもヒロインが花總まりさんですし。
別にそれはそれでいいんだけど、私には合わなかったな
確かにかなりかっこいいし上手いんですけどね。好みの問題ですね。
これで内容が面白いと思えていればまた違ったかもしれない。

でもこれ観たらやっぱり花總さんのエリザベートのチケット取りたかったなーと思った……。

で、こんなこといったら大物スターに申し訳ないかもしれないんですけど、この作品では私は安倍なつみさんが一番良かったです
あのなっちが!
歌も上手いわ演技も上手いわで、もう感心しきりでした。昔ドラマで観たときは演技下手やなーって思ったんですけどね。驚き。これは良い。
だからなのか、第一幕後半が一番観てて面白かったです。第二幕最初もね。
それにキャラクター的にも、ドラキュラとルーシーよりも、ミーナとアーサーの方が心にグッときました。悲劇的。

ドラキュラとミーナはね。心惹かれなかったですね、残念ながら。

男性陣は……んー、レンフィールドはけっこう良かったかな。小野田くん。ややオーバー気味な気はしたけど、舞台だからあれくらいでもいいか。
あとはヴァン・ヘルシングも上手い。鈴木さん。
矢崎さん演じるアーサーはじめジャック、クインシーの三人は、特にパッと光るわけではないけど、何故か(笑)安定感があって良かったなーと。特にクインシー役の松原さんが上手かった。
ジョナサンは……悪くはないけど、特別良いとも思わず。小西くんイケメンでしたけど(笑)歌も普通に上手いけど好みじゃないんですね。

矢崎さんに関して言えば、彼目当てで見たのに、思った以上にソロがない。たまに歌うとアラがあるけど、好青年ボイスで好き。
やっぱりこういうキャラはまりますね。頼りない好青年。
また、ミーナの出来事での悲しく辛い顔。『SAMURAI7』でも思いましたけど、この人泣きの演技上手い。あと純真な青年の演技。

曲も印象に残るものがなかった。
『ジキル&ハイド』も観たんですが、私ワイルドホーンあまり好みじゃないかも疑惑……。それでもジキハイでは2、3曲は好きなのあるんですが。
あ、でも『ルドルフ』の曲もけっこう好きなのある!観てはないけど。
あとは『Excalibur』モンテ・クリスト伯マーク・ザイベルト目当てでサントラ聴きましたけど、この辺もあんまり…。
11月に『スカーレット・ピンパーネル』観ますが、どうかな〜期待半分不安半分ってとこですね。
そしてこれ書きながら調べてて知ったんですが、ワイルドホーンと和央ようかさん結婚されてるんですね……!びっくり。これがご縁かしら?

【追記】
ワイルドホーン、『デスノート』はハマりました(笑)(記事下部参照)

と言うわけで、久々に微妙だった。
まあ好きな人は好きかもなーって感じ。

なっちがこんなに上手いんだ…!というのが分かったのが一番の収穫でした。
もろあの辺のモー娘。世代には感慨深い。

あと改めて思ったけど、ドラキュラって耽美的ですね。
考えたらドラキュラやらヴァンパイアやらで生まれてる作品って耽美的なの多い。
血を吸うって言うのがエロチシズムを感じさせるんですかね。

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